絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

らくがき絵本

『らくがき絵本』 五味太郎50%

 

これは、絵本であって、絵本でない。

まず、表紙の作者の所に「五味太郎50%」と書いてある。なんだ、50%って。


その意味は、開いてみれば分かる。

ページをめくってもめくっても続くたくさんの絵のお題に対し、五味太郎さんが半分まで絵を描いてくれている。

だから、50%

残りの半分は誰が描くのか。それは、読者が描くのです!!!!

 

ストーリーは、特にない。

分厚いページをめくれば、再生紙の匂い。

どんな画材で描いてもいい。

はさみでちょん切っちゃうページもある。

簡単に思いつくお題もあれば、大人でも「?」と頭をひねっちゃうようなページもある。

 

これは、この間5歳になった息子のお誕生日に、私の両親がプレゼントしてくれたものだったのだが、控えめに言って、最高!!!!!です!ありがとぉぉ~~~!!!

息子氏も、早速描いていたよ~~!

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ぎざぎざ~~~~

 

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左の緑の服の人が、フレディ・マーキュリーにしか見えない。脚が脇の下から生えている。ひゅー!

ページに挟まれている「絵を描く楽しさへのお誘い」というワンペーパーの五味太郎さんの文章が、また、素晴らしすぎる。ぜひ、最高の五味太郎節と共に、この1冊を楽しむべし。

 

大人も、子どもも、一人一冊買いましょう。

ステイホームが捗ります。

夢が、心が、膨らみます。


『らくがき絵本』 1990年
発行所 ブロンズ新社
著者 五味太郎

 

パート2もありました!気になるっ!

ブタヤマさんたらブタヤマさん

『ブタヤマさんたらブタヤマさん』 長 新太・さく

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これは『キャベツくん』の愛すべきサブキャラクター・ブタヤマさんの、スピンオフ作品である。

 

ブタヤマさんは肩から斜めに虫かごを掛け、勇ましく虫取り網を振り上げて、夢中でチョウを追いかける。

後ろからオバケが来ても、デッカイ生物が襲ってきても、何が来たって気付かない。

オバケに巨大な鳥・セミ・ネズミ・バッタ…いろんなオソロシイものがブタヤマさんに迫ってくる。でも、ぜ~んぜん気付かずに、チョウばかり追いかけるブタヤマさん。

 

そこで、

「ブタヤマさんたら ブタヤマさん うしろをみてよ ブタヤマさん」(本文より)

と、繰り返し呼び掛けていく、というわけなのです。

「なあに どうしたの なにか ごよう」

と時々ボンヤリ答えるブタヤマさんが、なんともかわいい。


襲ってくるモノたちは、何ともデッカク、オソロシク、読んでいるお子様は「わ~~!」「きゃ~~!」「逃げて~!!」と反応してくれることでしょう。本の表紙がすでに怖いよね!へへ!

言葉での描写はほとんど無いので、絵を見て一緒に迫力を味わえるのが良い。

我が家で息子に読み聞かせたときは、まだ4歳だったので、絵を見て一緒に何の生き物か確認したり、「セミにおしっこかけられてるよ!」だの「もうしっぽにくっついてるじゃ~ん!」などと描かれている様子に触れたりすることで、絵本の中で起きていることがより詳しく分かって、ゲラゲラ笑って楽しんでおりました。

そして「ブタヤマさんたら ブタヤマさん…」の台詞を一緒に唱えるのも、また楽しいかもね。

息子は「ブタ“マヤ”さん」になってたけどね。

 

 

とにかく、ブタヤマさんは夢中なのです。1点集中。男子だなあ。

『キャベツくん』で「ブキャッ」と怖がっていた臆病なブタヤマさんは、どこにもいない。

そして、ブタヤマさんは、やっぱり、愛しい。

 

『ブタヤマさんたらブタヤマさん』 1986年
発行所・文研出版
作・長 新太

 

 これすごいね。 

 
シリーーーーズ!!こちらもよかったら一緒にどうぞ。
『キャベツくん』☟
『キャベツくんのにちようび』☟

まほうのえのぐ

『まほうのえのぐ』 林明子さく

 

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まほうのえのぐ (こどものとも絵本) [ 林明子 ]
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このお話、大好き!


主人公のよしみは、お兄ちゃんが使う絵の具に憧れている。絵の具箱の中のパレット、筆、きれいな色の絵の具、スケッチブック…森の中のベンチで、お兄ちゃんは得意げに絵を描く。

 

よしみが「わたしも えのぐで かきたい」と言っても、
いつでも、「だめだめ」と言うお兄ちゃん。
「だめだめ、これは だいじな まほうの えのぐなんだから」

 

ある日、よしみはついにお兄ちゃんから絵の具を貸してもらう。やったね!
あお、きいろ、あか…よしみは嬉しそうに絵の具を使ってみるけれど、色が混ざってどろんこみたいになってしまう。

すると、突然、へびが出てきてお兄ちゃんの絵の具をくわえて持って行ってしまって…

 

いやぁ、もう、いろんな動物と楽しく絵を描くよしみが、たまらなくかわいい。

やっぱり、林明子さんの描く子どもの姿って、本当に素敵なんだよなぁ!全身に、表情がある。愛おしくって、美しい。

 

私の林明子さんへの熱い想い…こちらも是非だうぞ。☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

 

ページの左上のしゃくとりむしが、パラパラ漫画になっていることも、

実は、いろんなページで動物がひょっこり顔を出していることも、

みんなが描いた絵も、動物たちの細かい描写も、

本当に、全てが大好き!

 

何度も、何度も、発見と共に読める1冊。

 

『まほうのえのぐ』 1993年
発行所 福音館書店
林明子 作

 

 

素敵セット!鼻血出る!☟

わたしのワンピース

『わたしのワンピース』 えとぶん=にしまきかやこ

 

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2年くらい前、息子が「にゃんぴーす」、「にゃんぴーす」、としきりに言う時期があった。

今ほどには話が通じなかったので、どうにかこうにか聞き出してみると、なんだか、ワンピースのことらしい。海賊じゃない方ね。

そして、どうやら、保育園で、西巻茅子さんの『わたしのワンピース』を読んでもらって、とっても気に入ったらしいことが分かった。

 

 

っていうのも気付いてたし、『わたしのワンピース』がとっても有名な絵本だってのも知っていたけれど!

初めて読みました!

どどどん!

 

空から落ちてきた白い布。

うさぎさんがワンピースを作って、それを着て、いろんなところへお出かけに行く。

お花畑へ行ったら、あら不思議、ワンピースがお花模様になって…

雨のしずく、草の実、それを食べに来た小鳥たち…

いろんなものに出会って、ワンピースの模様が次々に変化していく。

 

…なんてカワイイんだ!!

そして、小さい子が絵本を見ながら真似して描けそうな絵。シンプルな線。

 

この絵本を導入にして、オリジナルのワンピースの模様を描いてみよう、っていう図工の授業や制作も面白いかもなぁ~と、妄想しました。

 

『わたしのワンピース』 1969年
発行所 こぐま社
著者 西巻茅子

 

KORE MO SUTEKI ! ! !

 

【祝】嬉しいお知らせ!

ブックレコメンドに、掲載されました~!

youです。「いやいやえんの次に読む本」です。

 

良かったら、見てね!☟

【レポート】ブックレコメンドに寄稿してみた

先日書いた☟この記事☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

 私も、寄稿に挑戦してみました。ひゅー!

お役に立てるかわかりませんが、ちょっくらレポートしてみるねっ!

 

基本の流れとしては、

①本を1冊選び、あらすじを紹介する。

②その次に読むと面白いんじゃないかなぁと思う本を選び、こちらも、あらすじを紹介する。

③2冊の繋がりや選定理由を書く。

以上!

 

 詳しくは、ブックレコメンドのサイトを見ていただくのがよいと思いますが、

文量もそんなに多くなくてOKだし、おススメしたい本がある方は、気軽に書けちゃうと思います。

 

が、3記事寄稿する、つまり計6冊を紹介する、ということ、6冊中1冊は課題本を含めること、という2つの縛りが、結構、大変、っちゃあ、大変でした。

 

5月の課題本は、
・コロナの時代の僕ら(パオロ・ジョルダーノ)
・流浪の月(凪良ゆう)
・ケーキの切れない非行少年たち(宮口幸治)
ポラリスが降り注ぐ夜(李琴峰)
・なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?~アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング~(田中道昭、牛窪恵)

 

以上の5冊。

 

「上記のうち、最低1冊は、提案に含めてください。(○の次に読む本は□、の○でも□のどちらでも可)課題本は定期的に変更します。この5冊は、5月末まで。」

 

とのことなので、上記の本を既読の方、それらに興味がある方、は、もう、ラッキー!

あとは、これを機に読んでみよう、というのもまた、いいよね。

 

私は『ケーキの切れない非行少年たち』にすごく興味があって、前にも本屋で立ち読みして買うか買わないか迷ってたので、今回はそちらを課題本に設定。今度は迷わず買った。笑

そして、これの次に読む本、としては、『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』という本を選んでみた。詳しくは、機会があれば、また。

 

このブックレコメンドの試みとして面白いなぁと思うのは、同じ本を読んでも、人それぞれ、連想する事柄や次におすすめする本は違うんだろうなぁっていうこと。

その”人間の感覚”に重きを置いているところがこのプロジェクトの面白さだと思うので、私も他の人の「次に読む本」を楽しみにしたいなぁ。わくわく。

 

それ以外の4冊は、児童書やエッセイ、小説、と、それぞれバラバラに、好きな本を選びました。好きな本を読み返して、あらすじや感想文を書くって、やっぱり楽しいね。絵本も大好きですが、いろんなジャンルの本を読んで、いろんな言葉や表現に出会うことは、やっぱり楽しい。

 

それで、計6冊。3記事。私は、ワードで3つ文章を書きためて、申し込みフォームにコピペしました。

 

あとは、プロフィールやメールアドレス、ブログ書いてる人はブログのアドレスなどなどを記入して送信。

 

 

私は27日の夕方に送ったのだけれど、28日にはお返事が来ました。すごい。

 

そして!なんと!記事を掲載していただけそうとのことでした~!!パンパカパーン!嬉しい!

 

ただ、応募がたくさん来ているそうで、順に掲載するのでしばらくお待ちくださいとのことでした。

 

掲載が決まると、アイコンの画像も送ることになります。また、申込した原稿をもとに下書きのレイアウトを送ってくださるので、書き手が掲載前にチェックもできます。丁寧。

 

3記事書くので頭もじゃもじゃになってたから、文章とかぐじゃぐじゃかもしれませんが、わくわくしながら掲載を待ちたいと思います!にやにや…

 

やってみようかな~、もしくは、ブックレコメンド、読んでみたいなぁ~、という方は、ぜひ、こちらのバナーから☟

 

 

さて、今日もステイホーム!楽しんでいこう!

ノンタンおやすみなさい

ノンタンおやすみなさい』 キヨノサチコ=作・絵

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ノンタンおやすみなさい/キヨノサチコ【合計3000円以上で送料無料】
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ノンタン

私も、懐かしい!

 

主人公はノンタン!白いネコ!(ネコだよね!?笑)

もう寝る時間なのに、眠くないノンタン

ベッドを抜け出してお友達のお家に遊びに行きます。でも、み~んな、ねんねの時間。

夜も元気なふくろうくんと遊ぶことにしたけれど…


最後はおやすみなさい、で終わるので、寝る前の読み聞かせにもぴったりです。

 

ノンタンといえば、子どもの頃、アニメ版で千秋がノンタンの声をやってたなぁ!!

あとは、個人的な思い出としては、ヤマハクラビノーバのピアノアソシエにノンタンの曲が入ってて、何度も何度も聴いたり弾いたりしたのを覚えている。

病院の待合室とかにもよく置いてあるし、短くて、楽しくて、ハッピーエンドで、どの本から読んでもいい。

時代を超えて、今も子どもたちに大人気のシリーズです。

 

作者のキヨノサチコさん、2008年に逝去されていたのね…

裏表紙の扉にあるキヨノさんの輝く笑顔、そして「作者のことば」が、いきいきと目に飛び込んで来ました。

子どもの感性、感覚を楽しんでいた方なんだなぁ…と思います。


まさに、ノンタンって、子どもそのもの!っていう感じ!

無邪気で、素直で、天真爛漫。

 


ノンタンの台詞読むの、楽しいんだよねぇ~! 

 

ノンタンおやすみなさい』 1976年(初版)2008年(2版)
発行所 偕成社
キヨノサチコ/作・絵

 

赤ちゃん向けのセットは、出産のお祝いにもいいかも! 

おへそのあな

『おへそのあな』 長谷川義史

 

小2の道徳で命の授業をしたときに、いくつか選んだ絵本のうちの一つ。

おなかの中にいる赤ちゃんが、お母さんのおへそのあなからこの世をのぞいている…

みえる、みえる。赤ちゃんを楽しみにしている幸せそうな家族たちが。

 

長谷川義史さんの絵って、すごく、包容力がある。

子どもが描いたみたいな、ごつごつとしたフォルム、ゆがんだ線。

あったかくて、いきいきと、愛に溢れている。

 

赤ちゃんがのぞいている世界は、逆さまの世界。

頭を下にして、お母さんのお腹に入っているからね。

 

お腹の中の赤ちゃんって、こんな風にぼくたちのことを見ているのかなぁ。

 

ぼく、わたしって、こんな風に望まれて、生まれてきたのかなぁ。

 

弟や妹が生まれるお兄ちゃんやお姉ちゃんにも、ぜひ読んであげたい。

 

 

面白くって、ワクワクしちゃって、なんだか、じーんと、じわぁーっと、心に残る一冊。

 

 

 

 

一緒にいても、いなくても、顔を、声を、知らなくても…おへそがあるのは、「お母さん」に産んでもらった、証拠なんだよね。


『おへそのあな』 2006年
発行所/BL出版株式会社
作/長谷川義史

 

 

中国語バージョンもあった!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

媽媽的肚臍(おへそのあな)(中国語)
価格:2607円(税込、送料別) (2020/4/26時点)

楽天で購入

【宣伝】「ブックレコメンド」のススメ

面白い話を小耳にはさみ、今日は、ちょっくら、お知らせです。

 

読書好きの方のための書籍紹介メディア「ブックレコメンド」☟

 ある本を読んだ人に、別の本を次に読む本として推薦する、というもの。

 

例えば、

きんぎょがにげたを読んだ人へ、五味太郎つながりでこれも面白いよ~、とか、

これ読んだら、これも気に入ってもらえそう~!とか、

いろいろ思いを巡らせながら、本をおススメする、という楽しそうなプロジェクト。

 ジャンルは、ご自身のお得意のジャンルで。採用されれば、ギャランティーも出るYO!というもの。

 

ぜひ、こちらに寄稿をしてみませんか。

 

 

実は、私もちょっと挑戦してみようかなぁ~と思っているのです。へへ。

「寄稿者募集」のところに申し込みフォームがあって、そこから寄稿できます。

3記事書いて送るようなので、書き溜めてからがベターかな、なんて思ってとりあえず1つ書き蓄えています。カキタクワエル…

もし採用されたら、喜び勇んで報告するね!!笑

 

もちろん、このサイトを参考に本を探すのもよし!

 

まだまだスタートしたばかりの新しいプロジェクトのようです。これから充実していってくれたらいいなぁ。力になれたらいいなぁ。

  

☟こちらのバナーから、ぜひどうぞ。

「ブックレコメンド」で、充実した#ステイホームを過ごそう!

 

…なんかキャッチコピーぽいな!

 

 

 

とりあえず、本買いたいっ!!