『キャベツくん』 長 新太 文・絵
子どもの頃から、長新太さんが好きです。
そして、長新太さん作品で、私の読み聞かせテッパン本といえば、『キャベツくん』です。
主人公はキャベツくん。顔がキャベツ。多分男の子。白いシャツにデニムのオーバーオール。
もう一人の人物はブタヤマさん。洋服を着ている豚さん。ちょこんとかぶったハットがおしゃれ。
お腹ペコペコのブタヤマさんは、キャベツくんと出会うと、
「キャベツ、おまえをたべる!」
と言ってキャベツくんをつかまえてしまいます。
でも、キャベツくんは負けません。
「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」
「ぼくをたべると、こうなる」
と、次々アレコレ繰り出してくる。
シュールです。
でも、たまらない。面白い。
とりあえずキャベツくんの台詞を読むときは、棒読み風でいきます。だって、そんな感じ。
私も子どもの頃から大好きだったけど、息子(4歳)もゲラゲラ笑って大ハマリしています。
ブタヤマさんの帽子が転がり落ちるところなんて、大爆笑。
大きなキャベツの匂いをかいだり、食べる真似をしてみたり。
最初のページで、道にたたずむ二人の絵を見て、「ブタヤマさんは山から来たんだね。キャベツくんは山じゃないね。」と言ったのには感心しました。そうか。ブタヤマさんは山から来た豚だからブタヤマさんか。そして多分、キャベツくんのふるさとは、畑。
「もう1回読んで!」
の攻撃に屈することなく何度も繰り返して読んでいくと、こういう面白い反応や、気付きに出会える。
母ちゃん嬉しいっす。ニヤニヤ。
さて、前回の記事☟
で触れた冒頭の1文をやっと生かすことができました。よっしゃ!
詳しくは、前回の投稿記事及び本記事冒頭部分をお読みください。イエス!
ゲラゲラ笑えて、なんだか最後は優しい気持ちになる『キャベツくん』
おすすめです。
『キャベツくん』 1980年
発行所 文研出版
作・絵 長 新太
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