絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小2&2歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

ブタヤマさんたらブタヤマさん

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『ブタヤマさんたらブタヤマさん』 長 新太・さく

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これは『キャベツくん』の愛すべきサブキャラクター・ブタヤマさんの、スピンオフ作品である。

 

ブタヤマさんは肩から斜めに虫かごを掛け、勇ましく虫取り網を振り上げて、夢中でチョウを追いかける。

後ろからオバケが来ても、デッカイ生物が襲ってきても、何が来たって気付かない。

オバケに巨大な鳥・セミ・ネズミ・バッタ…いろんなオソロシイものがブタヤマさんに迫ってくる。でも、ぜ~んぜん気付かずに、チョウばかり追いかけるブタヤマさん。

 

そこで、

「ブタヤマさんたら ブタヤマさん うしろをみてよ ブタヤマさん」(本文より)

と、繰り返し呼び掛けていく、というわけなのです。

「なあに どうしたの なにか ごよう」

と時々ボンヤリ答えるブタヤマさんが、なんともかわいい。


襲ってくるモノたちは、何ともデッカク、オソロシク、読んでいるお子様は「わ~~!」「きゃ~~!」「逃げて~!!」と反応してくれることでしょう。本の表紙がすでに怖いよね!へへ!

言葉での描写はほとんど無いので、絵を見て一緒に迫力を味わえるのが良い。

我が家で息子に読み聞かせたときは、まだ4歳だったので、絵を見て一緒に何の生き物か確認したり、「セミにおしっこかけられてるよ!」だの「もうしっぽにくっついてるじゃ~ん!」などと描かれている様子に触れたりすることで、絵本の中で起きていることがより詳しく分かって、ゲラゲラ笑って楽しんでおりました。

そして「ブタヤマさんたら ブタヤマさん…」の台詞を一緒に唱えるのも、また楽しいかもね。

息子は「ブタ“マヤ”さん」になってたけどね。

 

 

とにかく、ブタヤマさんは夢中なのです。1点集中。男子だなあ。

『キャベツくん』で「ブキャッ」と怖がっていた臆病なブタヤマさんは、どこにもいない。

そして、ブタヤマさんは、やっぱり、愛しい。

 

『ブタヤマさんたらブタヤマさん』 1986年
発行所・文研出版
作・長 新太

 

 これすごいね。 

 
シリーーーーズ!!こちらもよかったら一緒にどうぞ。
『キャベツくん』☟
『キャベツくんのにちようび』☟