『ポケットのはらうた』 詩 くどうなおこ 画 ほてはまたかし
久しぶりにいつもの図書館へ行き、おすすめの本のコーナーに寄ってみたら、こちらを発見!
なんとなんと、『のはらうた』のポケット版ではないか!
『のはらうた』と言えば、詩人の工藤直子さんの代表作のひとつで、野原に住む仲間たちが書いたうた、という設定で書かれている。だから詩のうたい手の名前が“かまきりりゅうじ”だったり“たんぽぽはるか”だったりする。
むかァ~し、教員時代にお茶の水大の附属小学校へ研修に行かせていただいた時に、1日目だか2日目だか、とにかくどちらかに工藤直子さんの講演会があって、日程を選ぶときに「どうかこの日に行かせてください…」とお願いをして、ナマ・工藤直子さんに会うことができた。体育館に並んだ椅子に座って待っていると、かっこいいスニーカーを履いた工藤直子さんご本人が登場。当時は75歳くらいだったのかな。元気に「おれはかまきり」などなど『のはらうた』の詩を朗読された。サイン入りの詩集も買って学校に戻ると、一緒の学校で働いていた素敵なおじさま先生が、わぁ、いいなぁ~!と言って一緒にキャッキャと喜んでくれたんだよな。N先生、お元気にしているだろうか…
このポケット版は、そんな工藤直子さんの『のはらうた』シリーズ(なんと全350編!)から、人気の26編を集めたものらしい。
本当にね、精鋭の名にふさわしい素敵なうたばかり。
のはらうたの詩は教科書にも載っていたりするから、みなさんも、子どもたちも、知っているうたがあるかもね。
なんだかもう、ね、素敵な詩を見つけると、どうにも曲をつけたくなってしまうんだよなぁ。
短くて、可愛くて、元気になる。
作品によっては、正味10秒?
前後の話を入れても1分で読み聞かせできるから、活動のスキマ時間にもおすすめです。
保手浜孝さんの版画が、とてもとてもチャーミングで、美しくて、すてき。
また、のはらが賑わう季節がやってきたね。
ぜひ手元に置きたい一冊です。
『ポケットのはらうた』 2017年
発行所 童話屋
詩 くどうなおこ
画 ほてはまたかし
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