絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小1&1歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

キース・へリング ぼくのアートはとまらない!

キース・へリング ぼくのアートはとまらない!』 

ケイ・A・へリング 文 ロバート・ニューベッカー 絵 

梁瀬 薫 訳 中村キース・へリング美術館 監修協力

 

 

あけましておめでとうございます。

なんということでしょう、年が明けてしまいました。

そしてなんということでしょう、もう7日になってしまいました。

時間って不思議!←今週のおさるのジョージでも言ってたYO。

 

 

さて、2023年一発目はキース・へリングの伝記絵本から!

表紙の“光りかがやく赤ちゃん”が何とも新年のおめでたい空気にぴったりですよね、そうですよね!!??2023年が世界中の全ての人々にとって明るい一年になってほしいなぁと思います。…ほんとうに。切実に。

 

「キースという名前の、

   絵をかくことが大すきな男の子がいました。

       いつもかいて……

           またかいて……

   やがて、ゆうめいな

   アーティストになりました。

   でも、キースにとって

   一番だいじだったのは、

   じぶんのアートを

   みんなとわかちあうことでした。」 (そで より)

 

キース・へリングといえば、踊っている人の絵や、四つん這いの人の絵(…これが前述の“光りかがやく赤ちゃん”そう、これが赤ちゃんである、ということをこの本を読んで初めて知り、超感激している私!赤ちゃんか。これ。そうなのか!そう思ったら尚、最高じゃん。超いいじゃん…!)などなど有名な作品を描いたアメリカのアーティスト。ハスラーのCMにも使われていたわねっ!長男も一昨年買ったキース・ヘリングの絵が描かれたTシャツを気に入って着ていたなぁ。エネルギッシュで、ポップで、すごくキャッチ-な絵。

この絵本は、そのキースの妹によって描かれたもの。キースの幼い頃からアーティストとして活躍するようになるまでの様子や、その貢献と活躍ぶり、亡くなった後も尚、人々に愛されていることなどが、ご本人の作品とともに描かれている。

 

さて、絵本を読んだワタクシ、いかに自分が欲深い人間か、と、打ちのめされてしまいました…

キースが高校生の時に一等賞を取った絵をお金持ちの夫婦が買いたいと言うと、彼は無料であげると申し出たのだそう。また、ニューヨークで暮らし始めると、街中の壁や歩道や街灯のはり紙など、掃除されたり雨に流されたりして消えてしまう場所にも次々と絵を描き、壁に描いたら罰金だと言われれば罰金を払って絵を描き、子どもの病院の壁に絵を描き、子どもたちとともに絵を描き、何にでも絵を描き…描いた絵は惜しみなく相手に譲り、その絵の解釈さえ観る者に委ねて、自身が絵を描くこと、そして絵を観る人が自由に楽しむことを喜びとしていたみたい。

何より私がゴーーーーンと頭を殴られたような気持ちになったのは、ギャラリー一面の絵が全て売り切れた時に、売ったお金をどうするか聞かれた時のこの言葉。

 

「まんぞくにごはんを食べられない子どもたちがいるって新聞で読んだんだ。きのうまでこのお金はなかったけれど、ぼくはしあわせだった。あした、もし、このお金がなくても、ぼくはしあわせだよ。だから、ごはんを食べられない子どもたちに、ぜんぶあげるんだ」(本文より)

 

…なんて。なんて。

そうだよね…今の暮らしの不満ばかりを述べて、〇〇だったら、もう少し〇〇になれば、なぞと文句ばかり垂れてしまう私。

でも、今、私には、家族がいて、やりたいこと、やるべきことがあって。節約がライフワークにはなったけれど、食べることに困ってはいないし、時には私たちなりの贅沢だってできる。

もちろん、みんながよりハッピーになる暮らしを追い求め続けていきたいとは思うけれど、それはお金があるとか、いい暮らしをするとか、そういうことではないのだと。芸術とは、そんな傲慢なものではないのだと。…なんだかもう、背筋がバリバリのびてしもうたよね。なんかね、転職したこともあって、金、金、金、みたいに思っちゃった時期があってね。マジ反省。ろくでもねぇ。そして、心から、自分の傲慢さを恥じました。そして、芸術とは、と、いま、思いを巡らせているのです。

日本にも「中村キース・へリング美術館」というのが山梨県にあるのね!行ってみたいなぁ。

とっても素敵な絵本でした。

この言葉や今の気持ち、心が動いたこと。ちゃんと胸に留めておきたいと思う。

 

 

さて、2023年も、きっとうさぎの如く飛び飛びの更新となってしまうかもしれませんが、いろんな絵本と出会ってその世界に触れ、日々の隙間をぬいながらパソコンの前に座って言葉を綴っている時間がやっぱり私には面白いのです。ぼちぼち、ぴょんぴょん、今年も少しずつやってみようと思っています。あとは、音楽の方も充実させたいです。仕事もいろいろ変化がありそうなので心身を大切に楽しんでいきたいと思います。そして何より家族がみんな元気で過ごせるよう、今年も走り続けたいと思います。

 

みなさんにとっても、素敵なこと、幸せな気持ちがたくさんあふれる一年になりますように。

今年もこの駄文にお付き合いいただきながら、絵本の、そして日々の暮らしの嬉しさ、楽しさ、美しさ、それ以外にも…どうか気軽に、一緒に味わっていけましたら幸いです。

 

今年もよろしくね!!!!!!!!

 

キース・へリング ぼくのアートはとまらない!』 2018年

発行所 評論社

ケイ・A・へリング 文 

ロバート・ニューベッカー 絵 

梁瀬 薫 訳 

中村キース・へリング美術館 監修協力

 

 

 

オーケストラ 世界の町で 楽団員を さがそう!

『オーケストラ 世界の町で 楽団員を さがそう!』 さく・え クロエ・プラルノ やく うちださやこ

 

図書館にて、長男に迷路や絵探しの本を借りようかなぁ~と思ってその辺りのコーナーを見に行ったら、めちゃきゅんきゅんする本を見つけた!!!

 

「みんなバカンスに行ってしまったって!?」

「コンサートまで1週間しかないぞ。はやく、楽団員をさがしにいこう!」 (本文より)

 

こう話しているのは、オーケストラのマエストロとアシスタント。

アイスランド、日本、ポルトガル、ロシア、フランス、ギリシャ、トルコ、エジプト、イタリア、ブラジル、コートジボワール…各国のいろんな都市に旅に出てしまったオーケストラの団員たちを、彼らから届いた手紙をヒントに探していく。

 

『せかいじゅうから たっくさん!』

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とか、『MAPS』みたいな雰囲気に、ウォーリーを探せ要素をプラスした感じね!まるで世界旅行~!!

オーケストラの楽器にも触れられるから、長男と楽器の名前を確認しながら読み進めるのが楽しかったっ!!

 

 

東京のページのカオスさはなかなかのもの。あれですね、監修してくれ!と突っ込まざるを得ないぶっ飛んだ日本語の看板の数々。ぜひこの本を手に取ったらその辺りも注目して読んでみてほしい。おもろいです。笑

ネットフリックスの“ミッドナイトアジア”っていう番組が面白くて、東京の回を観て、世界におけるジャパン、トーキョーのイメージって、こんな感じなんだな~と思ったりしたんだけど、外国(特に欧米)から見た東京の街というのは、やはりどこかオリエンタルでカオスでユニークな印象なんだね~。きっと。

 

 

最後のページのコンサートに、世界中の各都市からお客さんが聴きに来ているのもとても素敵。世界はひとつ。ひとつなんだよー。

 

長男は太鼓から足が生えてる人?が気に入って、めちゃ笑ってました!あと、イタリアのシンバルさんね!!

 

こういう本、好き~!楽しかったぁ~!

 

『オーケストラ 世界の町で 楽団員を さがそう!』 2018年

発行所 KTC中央出版

作者 クロエ・プラルノ

 

 

ねずみくんのクリスマス

『ねずみくんのクリスマス』 作・なかえよしを 絵・上野紀子

 

家に帰ってくるなり、

「何の本を借りたでしょ~かっ!」

とニヤニヤしている兄さん。

 

「じゃーーん!」

と取り出したのは『ねずみくんのクリスマス』!

 

学校の図書室で“本を20冊借りたらしおりプレゼント”という企画があるらしく、しおりGETを目指して毎日せっせと図書室の本を借りて読んでいるのは知っていたけど、「ママも読みたいと思って!」とねずみくんシリーズを探して借りてきてくれたのだそうです。優しいなぁ。嬉しいなぁ。ありがとうね~!

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ねみちゃんを驚かせようと一生懸命クリスマスツリーを飾るねずみくん。

完成して喜んでいると、そこへあひるくんがやってきて、ねずみくんのツリーよりも自分のツリーの方が大きいだろう、と自慢をする。ところが今度はそこへうさぎくんがやって来て、あひるくんのツリーより自分のツリーの方が大きいと自慢をする。すると今度はぶたさん、次はくまさん、しまいにはぞうさんまでやってきて…

 

 

ねずみくんシリーズは、時折ブラックというか、意地悪だったり、胸がギュっとなるような描写が出てきたりすることがある。

でも、ねずみくんやねみちゃんの懐の深さに自分の傲慢さを省みたり、誰かのために奮起して力を尽くそうとしたり…気持ちの動きのあるお話がいいよね。

『ねずみくんのチョッキ』の最後のシーンも、一番最初はチョッキが伸び切ってがっかりしているところで終わっていたそうなのだけれど、子どもの気持ちが救われるお話でないと、という編集者の方の一声で、ブランコのシーンが付け足されたのだそうです。(ねずみくんのチョッキ展で知った!)やっぱり基本はブラックかも!笑

『ねずみくんのクリスマス』も、まさに、ねみちゃんの優しさと懐の深さが、動物さんたちの気持ちをぐぐぐっと変えてくれたお話でした。

ページがぐーんと広がるツリーのページは作者のお二人からのクリスマスプレゼントかな~。

 

汚いところ、弱いところ、かっこ悪いところ…それも全部ひっくるめて、生きるということは、難しく、面白く、愛おしい。

 

街はもう、クリスマスだものね。あたいはクリスチャンじゃないけどさ、このシーズンの特別な温かさが大好きです。

みんなが愛に包まれ、祝福し、祝福されるひとときであってほしいなぁ。

 

皆様にも、すてきなクリスマスの日が訪れますように。

 

…やべ、クリスマスカード出さなきゃ!!!!!!(もはや遅すぎる気がする to USA)

 

『ねずみくんのクリスマス』 1997年

発行所 ポプラ社

作・なかえよしを 絵・上野紀子

 

 

 

【雑記】ねずみくんのチョッキ展に行ってきたよ~!

「ねずみくんのチョッキ展」に行ってきました!!

www.poplar.co.jp

 

現在、宮城会場の石ノ森萬画館宮城県石巻市)にて開催されています。

www.mangattan.jp

今回の展示は宮城会場がラストのようです…!貴重っっっ!

 

 

『ねずみくんのチョッキ』は、言わずと知れた、子どもから大人までを虜にする大ベストセラーシリーズの第1作。

bg8qp.hatenablog.jp

 

会場内には、原画とお話、それにまつわるエピソード、展示品もいろいろ。上野紀子さんとなかえよしをさんの御夫婦タッグによる素敵な絵本の世界が広がっておりました。

 

原画もね、すーーごく素敵なの!

ねずみくんの絵って、鉛筆で描かれているのね。使う芯の柔らかさは、9H~9Bまで!9って!!!見たことないZE。触ってみたい。

そして、あの素敵な赤いチョッキの色は、後から着色しているんだって。

だからこその、あの発色。効いてるよね~。

そんなわけで、原画には色はついていないのだ。

シンプルだけど、いろいろテクニカル。

 

フォトスポットもいろいろあったよ!かわいいーーー

 

 

そして、今回の長男(と私)の一番のお楽しみは、こちら!!!

ねずみくんのスタンプ-!!!

 

こちらの絵本が館内を巡るスタンプラリー台紙になっていて、スタンプを押しながらお話を進めていく仕様になっているの!!!

 

兄さん、ペタッとな

 

しかも、こちらの『ねずみくんのスタンプ』(¥550)を購入すると、未就学のお子様はこんなにかわいいねずみくんのチョッキと耳がもらえるのだぁ~!!

 

ねずみくんのチョッキって書いてある!

 

未就学児(次男・1歳7ヵ月・いろいろデカめ)が身に着けるとこんな感じになります。

(チョッキは嫌がって着てくれませんでした。何なら耳も最初嫌がってたよな。付けてくれてありがとう。)

 

とにかくイヤイヤ期に足突っ込んでる次男と一緒だったので、ゆっくりじっくり味わうな~んてのとは程遠いひとときでしたが、彼もたくさん指さしながら楽しんでいたし、長男はぴょんぴょん跳ねながら楽しんで見ていたし、家族で観られて嬉しかったなぁ。

 

ねずみくんシリーズの始まりは、『Elephant Buttons』(ぞうのボタン)という共作絵本が元になっているのだそう。

象のお腹にボタンがついていて、それを外すと中から動物が出てきて…最後にはねずみが登場。そのねずみくんが主人公となって、『ねずみくんのチョッキ』という作品が創られたのだそうです。

 

当時、『ねずみくんのチョッキ』の、たっぷりの余白の中に小さなねずみが描かれているその構図は斬新なものであったのだそう。確かに、とってもスタイリッシュ。そして、登場人物が際立つ。余白は何よりのスポットライト。余白って、大事なんだな。

 

2019年に上野紀子さんが亡くなった後も、お二人の世界はまだまだ続く…その後のなかえさんの制作の様子や、お二人の素敵なエピソードも展示してありました。

☟2020年に発行された『ねずみくんはめいたんてい』。上野さん亡き後、どうやって制作されたかというと…

bg8qp.hatenablog.jp

最新作は、2021年発行の『ねずみくんのピッピッピクニック』だそう。読みたいなぁ。

 

石ノ森萬画館内の映像ホールでは『ねずみくんのチョッキ』の読み聞かせムービーも同時上映されていて、そちらも観てきました~!その時のメイン映像が、石ノ森章太郎さんの『ジュン』というお話を原作に東日本大震災のことを交えて再編成したアニメーションだったのだけれど、絵も、動きも、音楽も、とっても素晴らしかった…これを観られてよかったな。

 

その他にもアクティビティやレストランとのコラボメニューもあったよ!

 

我が家もプラバンを作ったり、

 

☝長男作。めんこい!

☝夫作。絵のサンプルにねずみくんが仮面ライダーポーズしてるのがあった!粋だねぇ…!そしてパパ上手やな!

 

グッズを買ったりして、

 

 

とっても胸が満たされたひとときでした。

あ~、幸せだったなぁ。

 

みなさんも、ぜひ石巻へ!

そして、なかえさんと上野さんによる『ねずみくんのチョッキ』の愛の世界に飛び込んでみてね。

 

 

 

やさいのおなか

『やさいのおなか』 きうち かつ さく・え

 

「これ なあに」 (本文より)

 

バーンと描かれているのは野菜の断面のシルエット。

ネギ、レンコン、ピーマン、タケノコ…いろんな野菜の断面、言わば、いろんな野菜の“おなか”の絵を見て、何の野菜か考えながら読み進めていく。

 

 

文字は少なく読みやすいけれど、何の野菜かを当てるのは意外と難しい。

長男の小学校1年生の国語の教科書(東京書籍)におすすめの図書として載っていたのだが、彼も「え~!〇〇かよ!」とか言いながら楽しんで読んでました。

キュウリの切り口とかさ、頻繁に見ているような気もするけど、肉眼ではうっすらとしか模様が見えないから、ばばーんと黒い線で描かれているのを見ると、こんな模様なのかぁ~と改めて驚いたりします。

そして、長男氏、「ネギと玉ねぎは仲間だからおなかの絵が似てるのかぁ~!」と、野菜の仲間の特徴についても気付いたみたいです。はなまる!

野菜の名前を知ることができるのもいいよね。

 

次男は今、言葉の習得シーズン真っ只中で、なんでもまねっこして言うので、

 

ママ「ねぎ」

次男『えに』

 

ママ「かぼちゃ」

次男『ちゃ』

 

みたいな感じで楽しい。

この時期にたくさん素敵な言葉や表現に触れさせていけたら理想だよなぁ…

早速師走の波に飲まれていますが、素敵な絵本に出会わせていきたいな。

 

兄さんも嬉しそうに弟に読み聞かせしてました!

1歳と7歳が一緒に楽しめる絵本です。

 

12月も元気に行くぞー!!!

 

『やさいのおなか』 1997年

発行所 福音館書店

きうち かつ 作・絵

 

 

まじょのかんづめ

『まじょのかんづめ』 佐々木マキ・さく

 

息吸って吐いて瞬きしてたらまた時間がワープしちゃったWA!

みんな元気?わたし元気!いつもありがとう。

 

さて、雑誌か何かの、おすすめの絵本、的なところに『まじょのかんづめ』が載っていて。

サーっと読み流しそうになったところで、いきなり脳が反応した。ビビビビビ!!!これ!子どもの頃好きだった絵本では…!?

 

蘇る記憶。

繰返される諸行無常

よみがへる記憶。

蘇った!!!!!

 

というわけで読んでみました!

 

 

女の子と犬がいつものように森に遊びに行くと、この前来た時には無かった小さな家が建っていた。中には変な彫刻。奥の台所のテーブルの上には、缶詰が六つ。その中からは「たすけてくれえ」「だしてくれえ」と声が聞こえて…

 

むひょー!これこれ!

家にあったのかなぁ。こどものともの作品として発刊されたのが1994年のようだから、こどものともの新作で読んだのかもしれない。とにかく何回も何回も読んだ気がする。缶詰から動物たちがボヨーンと出てきて「こんなに大きな動物がどうして缶の中に入れたんだろう」って思ったこととか、アスパラガスの缶詰なんてものがあることを初めて知って味や触り心地を思い描いたこととか…あの頃ひっかかっていた疑問とか巡らせた想像とか、そういうのって、読み返すとまた、思い出すものなのだなぁ。

 

最後の、魔女は今も飛び続けている、という昔話的な終わり方も大好物!!

絵柄も90年代らしいポップな装いで、なんとも好きだったなぁ~。

 

純粋無垢な長男氏は魔法で彫刻にされたり缶詰に閉じ込められたりするのを本気で怖がっていたけどな!!!笑

 

どうやらシリーズもあるらしい!!今度読んでみよう~!

 

 

 

人は、人生の中で、何冊絵本を読むんだろう。

タイトルも絵もストーリーも、記憶のすぐ思い出せるところにある作品もいろいろあるけれど、なぜか記憶のポケットの奥の方に転がり落ちてしまった作品、それでも間違いなく自分の中にいろんな感情や想像を広げ、くすぐり、刻み付けてくれた作品、というのが、間違いなくある。

 

やっぱり、そういう作品を思い出して、あ~~~~!!!!!ってなる瞬間が面白いし、子どもたちにも、何かそういう出会いのようなものがたくさんあってほしいなぁと思う。絵本に限らずね。

 

 

魔女のお話二連発でしたな。

 

魔法、って、くすぐられるよね。

くすぐられたいね。

くすぐりたいね。

 

『まじょのかんづめ』 1999年(こどものとも傑作集)

発行所 福音館書店

佐々木マキ

 

 

まじょのルマニオさん

『まじょのルマニオさん』 谷口智

 

「まじょの ルマニオさんは いつもひとり。

 いっぽんの まほうのつえだけが、ルマニオさんの ともだちでした。」 (本文より)

 

垂れ下がった耳、赤い鷲鼻、三日月のようにしゃくれた顎。黒づくめの衣装に映える、赤いとんがり靴。

ひとりぼっちの魔女のルマニオさんは、たった一人(一本?)の友達の魔法の杖と暮らしていた。

“ルマニオ ルマニオ キーホ キーホ”と唱えれば、杖は空飛ぶほうきに、

“ルマニオ ルマニオ エーフ エーフ”と唱えれば、杖は魔法の笛に…。

ところがある日、ルマニオさんは、けがをした小鳥に出会う。今までずっと一人だったルマニオさんはどうしたらよいか分からず、なぜか魔法も失敗ばかり…ついにルマニオさんは魔法の杖を放り投げてしまって…

 

 

ルマニオさんのお顔がポップというか、ファンシーというか…そういう画風ではあるのだけれど、ほっこりする素敵なストーリーで、読み聞かせにもぴったりな1冊でした!

キーホキーホ→ほうき、の法則で、魔法の呪文で何が起こるかをみんなで予想しながら読むのも面白そう♡

 

絵本をパタンと閉じて裏表紙を見ると、魔法の杖の玉がりんごになっているのに気付いた長男。絵本を読み返して、〇〇のシーンからりんごになってたよ!!と教えてくれました。そういう小さな気付きも楽しいよね!!

 

 

月末にはハロウィーン

あっという間の10月です。

 

3か月後は2023年ですって…!?

 

長い長いと思っていた未来の今日が、あっという間に過ぎ去ってしまう。

今週末ももう半分過ぎようとしているんですか…!!!

わたくし祝日もお仕事になってしまったもんで、今週末ももう、もはやカウントダウンですね。切ないですね。

まぁ、やるしかねぇから楽しんでやったろうと思います。

 

みんな3連休楽しんでね!秋休みのある人たちは秋休みも楽しんでね!!

お仕事のみなさんありがとうね!頑張ろうね!私も頑張るね~!!

 

『まじょのルマニオさん』 2015年

発行所 文溪堂

作・絵 谷口智

 

 

ぎょうれつ

『ぎょうれつ』 中垣 ゆたか

 

先日、長男氏の初めてのピアノの発表会がありました。

曲は、ギロックの『大行列』と、ブルグミュラーの『アラベスク』。曲が決まってからの約3ヶ月は、彼にとって、また、私にとっても、戦いの毎日だったなぁと思います。

まず、選曲にびっくり!ヤマハの幼児科で楽しくピヨピヨ2年間のレッスンを受けてきて、やっとこさ1年生になったばかりの彼には、ハードルが高すぎるのではないか…!!特にアラベスク。練習を始めたばかりの頃には、到底弾けるとは思えない状態でした。

 

でもねぇ…弾けるようになるんだねぇ…

日々の練習はもとより、YouTubeで良い演奏を探しては聴かせ、ひたすら指の練習、最後の1か月は毎日メトロノーム攻め…どんなに疲れていても、その2曲だけは絶対に弾く。その他にも宿題の曲は山積み。両親どちらからも指導が入り、ママからのヒステリックなダメ出しを浴び続け、パパに「やめちまえ」と言われては「やだ!」と言って必死に練習する毎日。…ああこうやって書いているとなんてひどい親なんだろう。笑

そしてこうして文章に書き出してみたらさ、スパルタ練習は親のエゴだったのではないかと穴に入って反省したくなるな。恥ずかしいっす。。。

 

 

9月に入った頃には『大行列』はおおよそ形にはなっていったものの、強弱やリズムやハーモニーを楽しみながら弾けそうな曲なのに、なんとなく平坦な演奏になっていることが勿体ないなぁと思っていて。あぁ、そうだ、行列といえば、長男の好きな絵本があったじゃないか、と、思い出したのが、こちらの本。

 

 

「なんの ぎょうれつ?

 どんどん ならんでる

 

 まだまだ ならんでる

 どこまで いくのかな」 (本文より)

 

ページいっぱいに並ぶ、人、人、人。ウォーリーを探せさながらの「密」でウッキウキなページ感。

幼稚園の頃に彼が中垣ゆたかさんの『UFOのつくりかた』と『ぎょうれつ』にはまって、一緒に読みながら絵を眺めてゲラゲラ笑っていたのを思い出し、図書館で再び借りてみたのでした。細かいところを見たらキリなく楽しめるし、世界一周している気分になれるのが最高!

 

私は今回初めてギロックの『大行列』に出会いまして、

ゾロゾロと歩く人々。

あっちではガヤガヤ、こっちではヒソヒソ、

みんなで並んで、イチ、ニ、敬礼~!

…的な感じをイメージしたんだけど(文字に起こすとなんだか陳腐だな…!)、まぁ、なんだか楽しそうな、ワクワクな雰囲気を少しでも演奏に反映できたらと思ってこれ読もうよ~って誘ってみたわけよね。

長男も「おぉ!なつかしい!これ、面白いんだよねぇ~!」な~んて一丁前に懐古しながら、ニヤニヤ眺めていましたが…果たして演奏に活きたかどうかは不明!笑

でも、楽しく読んでいたからいいのだ~。

 

それにしたって、『大行列』って…何の行列なんだろう…原題はStately Procession…意訳としては大名行列、的な感じらしいけど…誰の何のための行列なのでしょう。ネットで調べた限りではよく分からなかったなぁ…英語のサイトとか読めればもう少し詳しく分かるのかもしれないけど…知っている人がいたら教えてちょんまげ。

ほんでもって、やっぱり、ギロックって素敵だなぁ…あの音数で、あの短さで、あの易しさで、曲を美しく楽しくかっこよくまとめる天才…本当に天才。私もギロックの曲練習しようかな…

 

 

さて、本番では、間違いは多々あったものの、舞台に「向き合う」という言葉がぴったりくるような、堂々たる姿で…。家では間違ったらキョロキョロしたり、焦ってテンポが崩れたりしていたのに、どうしてこんなに、ちゃんと戦えるんだろう、って、涙が出そうだったよ…。

それと同時に、舞台に上がってしまえば、その時間は自分のもの、そしてお客さんのもの。ステージに上がった瞬間から下りる瞬間までを味わい、楽しみ、戦う。そういう舞台の醍醐味みたいなものに、彼も少しだけ触れることができたんじゃないかなぁと思えるひとときだった。

他の出演者の演奏にも楽んで耳を傾け、大変立派な発表会デビューでしたよ!まじで偉かったなぁ~(※絶大なる親バカ補正がかかっています。)

 

ついつい感情的になってしまう自分を恥じ、自分のペースでぼーっと、いや、どーんと、ぶつかっていける長男を誇らしく思いました。へへ…!

 

は~~い!ごめん!親バカはここまで~~っっ!!

 

先生、ご指導いただきましてありがとうございました!

これからも楽しんでいこうぜっ!

ま、まずはママは君に優しくすることからっっ…!!!

 

『ぎょうれつ』 2013年

発行所 偕成社

中垣 ゆたか