絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,発達支援スタッフ,目下年中男児育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。子育て中のママ・パパ,保育・教育に関わる先生方,読み聞かせボランティアの方etc...絵本を選ぶ方のために,絵本を待っている子どもたちのために,少しでも力になれたら嬉しい。そして自分と本と,子どもたちとの軌跡を確かめたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。楽しんで&役立ててもらえるといいな!

おやさいめしあがれ

『おやさいめしあがれ』 さく 視覚デザイン研究所 え 高原美和

 

『おべんとうめしあがれ』☟

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『パンめしあがれ』☟

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のシリーズ!!今度はお野菜!

 

私は、野菜が好きです。近所に水曜と土曜の昼間だけ開く野菜の直売所があって、時間が合うときにはルンルンで買いに行く。ピッチピチの野菜が安く売ってたら鼻血出ちゃう。ブー!

料理は嫌いじゃないけど、手の込んだものは敬遠してしまう私…でも、新鮮なおいしい野菜があれば、バターでソテーするだけで、グリルしてクレイジーソルトとオリーブオイルだけで、焼くだけ、煮るだけ、漬けるだけ、もはや切るだけで、ごちそうになる。そして体にもいい。…幸せか!

特に夏の野菜は、いいですね。見てるだけで元気出ちゃうよね。

8月31日はヤサイの日だそうですよ!ワンダホー!ベジタボー!!

 

さて、相変わらず、素敵な絵です。お野菜はもちろん、そのお料理や器、テーブルセッティングも素敵。ぴっちぴちの野菜たちが、本当に魅力的。

 

今思えば、このシリーズは、先日書いた

平山和子さんのくだもの☟

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の流れを汲んでいる感じですね。やっぱり、好きなんだな、私。

 

おかげさまで息子も野菜好きに育ってくれているので、おいしそう!と言って読んでいたよ~!ひらがなもどんどんスムーズに読めるようになって、この本くらいの感じなら、一人で読めるようになりました!祝!一人で読み返している!嬉しい!時々間違ってるけどな!!

ブロッコリーで作られたクリスマスツリーに釘付けで、「こんどのクリスマスに、これつくってね!!」と約束いたしました。4か月以上先だけどね…

 

…あ、でも、4か月でクリスマス来ちゃうんだね?こんなに暑いのに?雪降っちゃう?…今年は雪降るかなぁ~。

 

諸行無常

 

『おやさい めしあがれ』 2017年

発行所 株式会社視覚デザイン研究所

さく/視覚デザイン研究所 え/高原美和

 

せかいじゅうから たっくさん!

『せかいじゅうから たっくさん!』 マーク・マーティン 偕成社 編集部 やく

ごちゃごちゃと様々な文化の入り乱れる表紙。

 …楽しいやつだ!と、直感的に、思う。

 

 

筆者は、オーストラリアのメルボルンで活躍するマーク・マーティンさん。

南極大陸アリス・スプリングス、香港、東京、ウランバートルニューデリー、モスクワ、カイロ、パリ、レイキャビーク、ニューヨーク、ガラパゴス諸島、アマゾンの熱帯雨林リオ・デ・ジャネイロケープタウン…世界中のいろんな都市のいろんな文化が、見開き1ページずつめいいっぱいに、ユニークな絵と文で描かれている。

 

これは、読み聞かせではなく、一人でニヤニヤ、もしくは、少人数でワイワイ、楽しめる本。

絵の美しさも、楽しさも、手書きの文字も、遊び心ありまくりの1冊。好き!もはや世界旅行をしている気分。なんかね、ページをめくるだけで匂いまで変わるような気がする…!

 

都市のチョイスも面白いよね。オーストラリアの人が見た、“世界”の都市たち。私が世界の都市を選ぶとしたら、また違うチョイスになると思う。また、別の国の人がやってみてもね。 

 

東京のページもあるんだけど、サラリーマンがマスクしてたり、自動販売機がフィーチャーされてたり、カワイイ文化に、ラーメン、スクランブル交差点…あとは“東京の街はなんども怪獣にこわされている”(ゴジラ的な)とか書いてあったりして!だいぶユニークな街として、描かれている。確かに、トウキョウの文化って、ユニークだよな。

 

他の都市のページも、まぁ、面白いんだわっ!!

息子は、ガラパゴスと、アマゾンと、リオのスタジアム、ニュー・デリーの高いところからチャイを淹れてるところが気に入ったそうです。

 

偕成社のホームページでは、対象年齢が小学校中学年からになっていたけれど、解説しながら絵を見る分には幼児も十分楽しめるし、低学年の子も、漢字が一部読めなかったり難しい部分があったりはするだろうけど、多分、ちゃ~んと楽しめるよ!!!

自分で読んで、噛み砕いて、ニヤニヤ・ウフフってしながら楽しめるのが、中学年以上、なんだろうなぁと思いました。

 

 

表紙を開いたページの世界地図は、ヨーロッパが中心に据えてある。オーストラリアがイギリスの自治領だから?グリニッジ天文台が真ん中?

日本で使う世界地図は、日本が中心にあるよね。こんな感じ☟

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ちらっと調べたら、なんだかどうやら、この本にも載っていた、ヨーロッパが中心にあるものが世界のスタンダード地図らしい。こういうやつ☟

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確かに、これだと日本が一番東にあることになる。東洋。キョクトウ!アメリカ中心の地図も見たことがあったけれど、こっちがスタンダードなのか。ほぉぉ~~…

 

  

いやぁ~、これはプチ世界旅行体験本です。

 

ページをめくる度に、いきいきとした暮らしが溢れて、零れ落ちてくる。

いろんな街に、いろんな人が、いろんな生き物が、暮らしている。

全然違うところ。遠く離れていても、おんなじところ。

 

子どもたちには、長い人生、どうか、互いのいろんな違いを締め出さず、楽しんで、輪を広げていってもらいたいと思う。

 

 今は、全世界中が、耐え忍んでいるけれど…また、いつか、世界中の人が、世界中をたっくさん!飛び回れる日が来ますように。

 

『せかいじゅうから たっくさん!』 2020年

発行所 偕成社

マーク・マーティン 作 偕成社編集部 訳

 

 

ようちえん いやや

『ようちえん いやや』 長谷川義史

 

我が家の年中男児は、喜んで幼稚園に行く。

今は夏休み。

「○○先生(担任の先生)に会えないの、ぼく、さみしい…」

な~んて唇を尖らせハの字眉にして言っちゃったりする。○○センセ!喜んでくださいっ!!!

お休みの間の預かり施設も、毎日元気に通ってくれて、本当に、本当にありがたい。

 

でも、今はこんなにも落ち着いている息子ですが、登園をものすご~~く嫌がった日が、何度も、何度も、あったのでした…

 

 

 

絵本の表紙は、黄色い園帽子と肩掛けカバン姿の泣いてる男の子。

表紙を開けば、ページいっぱいの子どもたちがみ~~んな、泣いている。

たけしくんも、まなちゃんも、つばさくんも、…あんな理由、こんな理由。

とにかく、「ようちえん いくの いややー」!!!!

 

…なんかね、読んでて胸がキュキュキューっと締め付けられてきちゃうのよね。身に覚えがありまくりすぎる。

まぁ、さ、なんちゅーか、幼稚園は文科省管轄の教育の場ですから、教育を受けさせる義務、を果たすべく、迷わずドーンと背中を押せば良いわけです。とは言っても、やっぱり泣いてる我が子を置いていくのは心苦しくもある。ましてや、幼稚園の前後の預かりをお願いしている身としては、親の仕事の都合で幼稚園の時間以上に離れ離れの時間が長く続くのは、やっぱり申し訳ないような気持ちになってしまう。

転職する前は、朝7時~夜7時まで離れ離れだったからね…もちろん、自分がやりたくてやっていたことだし、自分が働くことは社会への貢献だとも思っていたし、日々を必死で駆け抜ける自分の背中から息子がいつか何か少しでも感じ取ってくれるものがあれば…みたいな気持ちもあった、と思う。でも、いろんな人に頭を下げて、どんなに必死で頑張っても、いろんなことが全部中途半端な気がしてしまって…私は苦しかったなぁ…特に、育休からの復帰直後。

 

「お宅のお坊ちゃんは大丈夫ですか?」

 

今思い出しても胸に突き刺さる。

息子、保育園に入って、グレたんです。笑

 

今は元気有り余りボーイですが、1歳当時は、わりと穏やかなタイプだったボク。

それが、私の復帰と同時に保育園に入り、いきなり11時間保育…

情緒不安定MAX。泣いて泣いて怒って怒って…

ヨーグルトぶん投げたり(天井にまだシミが残っているよっ!)、ずっと泣き止まなくて夜中にバーバにお散歩に連れてってもらったり…

なんか私も日々パニックだったから、詳しいことなんか本当に全っっ然覚えてないんだけど、とにかく、息子氏、グレにグレまくってた毎日でした。

それだけでもう頭の中いっぱいいっぱいなのに、先輩のオバチャン先生からひとこと。

「子どもの問題って、結局は家庭環境ですよね。ゆう先生も朝早くから夜遅くまで…お宅のお坊ちゃんは大丈夫ですか?」

ダイジョウブデスカ

大丈夫じゃないよ…あああ…

 

はい。恐怖でした。

 

今なら、「何それ~~!○○先生ひどいっ!」とか、「わーー本当、うちの息子やばいんすよぉ~~…!」とか、何でも適当に返せるけどさ…

辛かった。嫌だったな。私は、ちゃんと言葉を発するとき、心を配れているだろうか。

ちなみに、家庭環境は重要ですが、そういう問題ではないことも多々あります。

 

 

でもさ…やっぱり、ママも、生んでもらった、育ててもらった一人の人間として、借りれる助けは何でも借りて、ちゃんと、やれること、やりたいことをやるべきだと思う。それが、自分の願いなのか、自分を犠牲にしてでも誰かを幸せにする術なのか、それは人それぞれだと思うけれど…そして、いつか、ちゃんと助けてもらったことを、返していく。助けてあげられる大人になる。私も、そうありたい。

自分の働きが、少しでも誰かの力になったらいい。別に、お給料をいただく仕事だけじゃなくてね。日々の暮らしが、想いが、小さな一歩が。

私でいえば、学校や発達支援の現場でふれあってきた子どもたちが、我が子が、いつか誰かのために役立ってくれたら、すごいことだよなぁと思う。うまくいったことも、そうでないことも、何かの糧になったらいい。私には到底できないことを、縁の下から繋いでいける、尊さ。

身勝手かな。そうかもしれない。でも、今は、そう思っている。

 

 

まぁ、でも、子どもはさ、そんなん知ったこっちゃないよね。お家にいたいときもあるよね。お家の人と、ずっと一緒にいたいよね。

でもさ、お友達や先生から学べることもいっぱい、いっぱい、あるんだぜ。強く、優しく、なれるんだぜ。

だから、今日も、うんとこ勇気を出して、頑張って揉まれておいで。楽しんでおいで。そして、帰ってきたら、またラブラブしよう!!

 

 

ギューってして、いってらっしゃい!楽しんでね!って背中を押せる毎日を。

 

頑張れ、キッズたち!頑張れ、お父さん、お母さん、家族たち!

 

…頑張りすぎている人は、いったん休憩して、エネルギー貯めてからだよ~っ!!!

 

『ようちえん いやや』 2012年

発行所 株式会社童心社

長谷川義史 作・絵 

 

くだもの

『くだもの』 平山和子さく

 

表紙には、プリプリのさくらんぼ。

ページを開けば、まんまるすいか、次のページは今にもすくって食べたくなっちゃう、半月形にカットされたすいか。

もも、ぶどう、なし…いろんなくだものが、まるまるのまんまと、食べやすく切られた状態とで描かれていく。

 

洗ったばかりの水の滴、包丁で剥いたすじ、つやつやの、もこもこの、しっとりの、みずみずしい、果物の表情たち。

はぁ~、きゅんきゅんする。

私、きっと、こういう、丁寧に描かれた、写実的かつ、温もりのヴェールをまとったような絵が、好きなんだなぁ。人間が描くことで、写真より、もっと、リアルになる。いつまでも、眺めていたくなります。

 

前に支援学校の授業を参観させていただいたときに、この絵本が1人1冊、教材として本棚に並べられていて、おぉ~!絵本が教科書になるんだなぁ、と、びっくり!そして、素敵だなぁと思った。普通学級では決められた教科書を使って学習するけれど、支援学級や支援学校では、ケースに応じて、文科省指定の教科書ではなく、それぞれのお子さんに合った教材を選んで使うことができる。確かに、これは、いい本だなぁ。果物の名前。色。形。やさしいひらがな。コミュニケーション。

 

もう40年も前の絵本なのね。絵本に閉じ込めた瑞々しさは、決して廃らない。

 

前に“マツコの知らない世界”で毎日読み聞かせをしてきたお母さんがこの本を紹介していた気がする!思い違いだったらごめんなさいっ!

カットされたフルーツ子どもに「さあ どうぞ。」って読んだら、あむあむって食べるまねっこをするんだって。

 

さて、息子と読んでみましたら、やっぱり、食べてたよ!ガツガツむしゃむしゃ!!

そこで『ママにもちょうだい』と言ってみる。

 

「いいよ♡ あ~んして♡ おいしい?」

『わぁ~♡ おいしい~! ありがとう~!』

 

な~んてゆったりしたふれあいを妄想したりもしましたが、

現実は、「はいママ食べて~~」って塩対応気味に忙しくおすそ分けしてくれました。

5歳男児はそんなもんじゃな。

 

『くだもの』 1981年(こどものとも年少版は1979年)

発行所 福音館書店

平山和子 作 

 

 

バルボンさんとさくらさん

バルボンさんとさくらさん』 とよた かずひこ

 

私には、教員時代の同期で、定期的に集まっている仲間たちがいる。初任の頃は研修の後にお茶したりご飯食べたり飲みに行ったり…結婚したり、子どもが生まれたりしても、子どもたち同士もお友達になって、みんなで家に集まっておしゃべりしてパーティーして、共に戦い抜いてきた仲間…ううう…独り戦線離脱してしまってごめんよ…でも、私は私で、置かれた場所で、ちゃんと、戦っていく。頑張るね。ずっと応援しているからね。これからも、よろしくね。

 

そんなお友達の一人が、紹介してくれたのが、「バルボンさん」シリーズですっっ!

 

作者は、”ももんちゃんシリーズ”のとよたかずひこさん。

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今回は、表紙で『バルボンさんとさくらさん』に決めたっ!!!

そうそう、シリーズものって、第1作目から読みたいものじゃないですか。いや、そうだったんです、私自身が。でも、なんか、だんだん、途中から読んでも面白いもんだなぁと思ってきて、最近はシリーズの途中からだって、平気でジャケ読みしちゃうよっ!(ジャケ買い的なアレよ、アレ)

もちろん、いろんな設定が分かっていないと「?」ってなっちゃう本もあるけどさ、案外ど~んと胸に飛び込んじまえば、絵本の世界が包み込んでくれるってもんよ!だから、(もしかしたら、順番に読んでほしい作者さんもいるかもしれないとは思うけれども)、シリーズの順番にこだわらず、いろいろ読んでみるのも楽しいんじゃないかな!!!

酔っぱらってるかって?酔っぱらってるよ!(注・この記事のこの部分を書いているただ今の時刻は夜10時です。)

 

 

さて、すみません。あらすじあらすじ。

 

バルボンさんは、動物園で働いているワニ。さくらさんは、動物園で働く動物たちが、お仕事の間子どもたちを預ける園内の保育園の先生。

子どもたちは、み~んなさくら先生が大好き。そして、バルボンさんも…

 

そう、バルボンさんシリーズでは、動物園の動物たちは「お仕事」として動物園で展示されている、という設定になっているのです。素晴らしい。彼らも仕事だから、動物園が閉まってしまえば、ザ・プライベートタイム。

朝、動物園が始まる前に子どもたちを保育園に預けて動物園で「お仕事」したら、また保育園に子どもたちをお迎えに来る。

 

 

この本は何が描かれているかと言ったら、さくらさんの一日なんだな。そして、いかにバルボンさんとさくらさんが仲が良いかってことなんだな。

バルボンさんとさくらさんは、夫婦なのです!

ラブラブがたまらなくいいのよ。えへへ。

絵がまた、なんともかわいい。ほっこり。「日常」が、ただ、優しく漂っている。

 

 

さて、前述しました仲間の集まりですが、初任の時に23歳だったことから「23の会」というチーム名からスタートし、年を重ねるごとに、24の会、25の会…と改名を重ねてきました。歩みが見えて良いでしょう?

さて、現在、「30の会」以後、年を取っても数字は更新されていません。

それもまた、良いでしょう?

 

バルボンさんとさくらさん』 1999年

発行所 アリス館

著者 とよたかずひこ 

 

 

さがしえ12つき

『さがしえ12つき』 なかざわくみこ

 

伝統文化や、季節の行事…ついスルーしちゃったり簡素化しちゃったりするけれど、大切にしたいなぁと、常々思っては、いる。

どんどん時代は変わっていくけれど、やっぱり、ニンゲンが生きて、暮らして、積み重ねてきた文化って、すごく面白い。手の届く限り、遊べる限り、楽しみたい。

できるだけ子どもたちにも、伝えていきたいなぁ。

 

 

「さがしえ12つき」では、1月から12月まで、ひと月毎に、いろんな行事や、文化、しきたり、季節ならではの暮らしの様子が描かれている。1月はお正月、2月は豆まき、3月はひなまつり…みたいにね。

ばばーん、と見開きの、絵。文字はちょっぴり、だが過不足なし。さらっと読めば、1分。じっくり読めば、いつまでも楽しめる。

その月ならではの特別なモノ…「そのときに だけ あえる たからもの(本文より)」が絵の中に散りばめられていて、楽しい探し絵になっている。

 

絵がね~、たまらない!!懐かしいのに古臭くない。でも、イマドキ過ぎない。かわいい。ちょいシュール。好み。絶妙。好き。

家族団らんや、ご近所さんの関わりなんかもほっこりと描かれている。そして、その月々のエッセンスが散りばめられている。

巻末にさらにプラスα(アルファどころか、ベータだ!ベータ!!)のお題があるので、何度も何度も楽しめます。

 

ウチの探し絵大好きBOYに、スーパーナイスヒット!

なんかね、すっごく、今!スッゴク今!5歳!ちょうどよかった!!!

季節グッズをゆっくりのんびりクイズにしたり解説したりしながら、一緒に読むのが幸せでした。

簡単に行事の紹介をしたい時にも使えるかも~!

 

 

8月といえば、お祭り。

でも、仙台七夕も今年は無し。

いつも行き当たりばったりで生きてるので、例年は今頃「明日花火行く?どうすんの?」とか言い始めてる頃だと思うのですけれどもっ。ああ…バタバタする必要さえない、虚しさ。

でもさ、今、仙台の町を車で走っていると、ちらほらと吹き流しを見かけたり、七夕飾りに出会えたりする。そうだ。七夕ってのは、「願い」のお祭りなんだな。今年は、仙台の、仙台の人による、仙台の人のための七夕。お祭りは無くても、人々の願いが、そこにある。思いがぎゅうぎゅうに詰まった飾りを、じんわりと味わいたいと思います。

今日は子どもたちを引率中に、一般のご家庭のお庭で心の込められたお飾りたちが風に吹かれてキラキラしている景色に遭遇。みんなで「わ~きれいだねぇ~!!!」と言い合えたその瞬間に、なんだかじーんとしちゃいました。

 

季節のものを、その時に、遠慮なくみんなで味わいたい。思いっきり分かち合いたい。

ほんとにさ。ほんとにね。

乗り越えたい。乗り越えさせてくれ。

 

『さがしえ12つき』 2014年

発行所 白泉社

著 者 なかざわくみこ

 

 

 

天女銭湯

『天女銭湯』 作 ペク・ヒナ 訳 長谷川義史

 

『あめだま』のペク・ヒナさん、そして長谷川義史さん。

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これは、『あめだま』よりも前の作品。

これまた、とてつもないインパクトの表紙!!!図書館で息子が吸い寄せられるように選んで来ました。「ねぇ見てぇ~!ヤクルトぉぉ~!」って言いながらニヤニヤ。超ビビリ~な彼ですが、この表紙は怖くないんだな!笑

 

『天女銭湯』って、なんだかもう、まず、テーマが斬新。天女…韓国ではポピュラーなのだろうか。

そもそも天女とは、何なのか。

私の「テンニョ」のイメージは、羽衣を羽織って、頭の上で髪がふゆ~んって2つの弧を描いている若い女子。天の川に分かたれた織姫とか、竜宮城の乙姫とかさ。

ところがどっこい、表紙におはしますのは、年季の入ったオバハン。頭の上にまとめられた髪の毛は、まるで布団叩きの如し。

スマホで“天女”と調べたら、

「天上界の女性。吉祥天女・弁財天女など。また、この世に二人といないような美しい女性をたとえていう語。」(goo辞書より)

だってよ。

ふ~む、なるほど弁財天…こちらもとてつもなく美人だという噂だが…オバチャン、ホンマニテンニョサンカイナ。

ちなみに、英語でのタイトルは“The Bath Fairy”となっていたぜ。フェアリー!

 

主人公はドッチちゃん。女の子。

近所にある、ふる~い銭湯に、お母さんとやってきた。頑張ってあかすりをしたらヤクルトを一本買ってもらえるのだという。

そして、大好きな水風呂で遊んでいるとき、いきなり天女のばあちゃんが現れた!天女のばあちゃんは…水風呂遊びのプロだったのです…!

 

 

 

いや~、またしても、登場人物たちの表情が、すごい。いや、ページ一面全てがすごい。体の丸みも、しわも、質感も。水の泡も、なびく髪も。銭湯のちょっとキタナイ感じまで。風邪ひいちゃったドッチちゃんの青緑な顔とか、もはやグロテスクだもんね。なんでこんなにすごいんだろう。そして、なんて愉快なんだろう。

ペク・ヒナさんのプロフィールに「自称人形いたずら作家」と書かれていたけれども、本当に作品作りを楽しんでるんだろうなぁ~というのがすご~く伝わってくる。クリエイティブ。

 

作中に「天女ときこり」という昔話のタイトルが出てくるのだが、韓国ではみんな知ってるお話なのかなぁ?調べてみたい。

 

 

さてさて、10年以上前に韓国に行ったときに、「十六茶」ならぬ“十七茶”ってのが売ってて超笑ったんだけど…きっと天女のオバハンが飲んでるのも、「ヤクルト」じゃなくて“ヤクルト的なやつ”なんじゃろな。

 

写真に、人形に、ただ、ただ、うっとりしちゃいます。ビンワン!

 

『天女銭湯』 2016年

発行所 ブロンズ新社

作 ペク・ヒナ 訳 長谷川義史

 

 

すっぱりめがね

『すっぱりめがね』 作 藤村賢志

 

装丁が、いい。題名のフォントが、いい。ラーメンが、食べたい。

ハイセンス!!!

 

“ぼくの もってる 

 ふしぎな「すっぱりめがね」。

 この すっぱりめがねを 

 かけて のぞくと、

 なんでも すっぱり。

 なかみが みえるんだ。” (そでから一部抜粋)

 

不思議なめがねをかけると、見たものの断面図が「すっぱり」!見えちゃう。

にんじんも、れんこんも、キャベツも。

お茶も急須もお茶碗も、おにぎりの中身だって。

 

よくよく見ると、梅干しの種の中やら湯呑の中で立ってる茶柱まですっぱりしてたり、ラーメンの断面まですっぱり美しかったり。軟球と硬球って中身も違うんだね。息子はマトリョーシカがすっぱりしてるのを見つけて、なんか知らんけどめちゃくそにゲラゲラ笑っていた。

そして、セイコーヤマハなんかも取材協力しているだけあって、時計やピアノの中身も、車の内部も!思いっきりリアルに、潔く、すっぱり!しちゃってます。いろんなものの断面図ってこんな風になってるんだなぁ~!授業の導入とかにも使えそうです。

な~んかちょっと、細かいこだわりがいろんなところに見えて、オトナ32歳。くすぐられちゃいました。

 

そう、最初の抜粋部分に(そでから一部抜粋)って書いたんだけど…絵本の表紙を開いてすぐの、カバーを本体にひっかけてる部分…アノ、漫画の単行本で言う漫画家の写真が載ってたり一言描いてたり尾田栄一郎が始まるよーーって書いてたりするところ…「そで」って言うんすね!!!今まで間違って呼んでたかも。勉強になります。むひょー!!

 

 

 

君の心も、すっぱりめがねで覗きたい。

 

…いや、やっぱり、覗きたくない!!!

 

『すっぱりめがね』 2017年

発行所 教育画劇

作 藤村賢志