絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

だるまさんと

『だるまさんと』 かがくい ひろし/さく

 

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だるまさんシリーズ3作目!!!

 

だるまさんが☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

だるまさんの☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

そして、最後は、だるまさん「と」!!

 

これはね、

 

だ・る・ま・さ・ん…じゃないんだよ~っ!

 

いろんなフルーツたちが出て来る。そして、もちろん、だるまさんも。

 

息子が1歳の時に最後のポージングにすごくハマってて、何回も何回も何回も読んだ。

ニコニコで「やったーーー(息子の発音的には、たったーーー)」っていうのが、すっごくかわいくてね…ピースもできてないのに一生懸命やるのがかわいくてね…

今となっては、ただのうるさい坊主だけどね…かわいかったな…むへへへ。いや、今もかわいいけどさ。ふへへへへ…

 

 

調べていたら、作者のかがくいひろしさんは、特別支援学校の先生だったそうです。

 

そして、『だるまさんと』が発行された2009年に若くして急逝されていました。

 

こんなに素敵な、あったかい絵本を描く先生。かっこいいなぁ。

 

学校現場で必死に働くなか、世の中の子どもたちにも、素敵な絵本をプレゼントしてくださったこと、感謝したいです。

 

 

 

やっぱり、3冊とも、全部、大好き!

 

『だるまさんと』 2009年

発行所 ブロンズ新社

作 かがくいひろし

 
大型絵本もあるのね~!
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1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし

『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』 デミ 作 さくまゆみこ 訳

 

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まず、表紙が、美しい!

 

これは、インドの算数の昔話。

昔、インドのある地方に王様がおりました。ところが、王様はお米を独り占めして、町の人はひもじい思いをしていました。ある日、賢い町娘のラーニは王様のお米を拾って届けたことで、王様から褒美をもらうことになります。

「きょうは、おこめを1つぶだけくださいませ。そして、30にちのあいだ、それぞれまえのひのばいのかずだけおこめをいただけませんか?あしたはおこめを2つぶ、あさっては、おこめを4つぶ、というように」(本文より)

さて、30日後には、どれだけの量になるのでしょうか…!

 

あまりにも絵が美しくて、オリエンタルな魅力ムンムンなので、東洋の香り…と勝手に思い込んでいたら、作者のデミさん、アメリカ出身の方でした!リアリー!?

でも、建築家の父と画家の母の間に生まれ、インドでも学び、いろんな文化の国を旅して、東方芸術、仏教芸術への関心を深めたのだそう。なるほどなぁ~。

屏風から人物が飛び出しているようなレイアウト、細やかな飾り、洗練された色遣い。金色が効果的に使われていて、すごく高級感がある。ページが広がるしかけもあって、眺めているだけでも大満足の、すごく豪華な1冊だなぁと思います。

 

 

うちの5歳児も、お米がどんどん増えていく様子に興奮していたし、動物もいっぱい出て来るし、文章は平仮名で書かれているので、小さい子どもにも読める。倍の倍の倍…の凄さに気付けるのは、小学校中学年くらいからだろうか。中学生、高校生の数学の導入にも十分に活用できると思う。

 

そして!発行所、光村だ~!教科書も作ってる会社。

光村の教科書って、個人的に、何となくハイセンスなイメージ。

 

算数の面白さに触れられて、お話も面白くて、絵がまた素晴らしい。

算数、数学の先生にもおススメしたいです。

 

『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』 2009年

発行所 光村教育図書株式会社

作 デ ミ 訳 さくまゆみこ

 

だるまさんの

『だるまさんの』 かがくい ひろし/さく

 

 

だるまさんシリーズ!!!

 

今度は、だるまさん「の」!!

 

 

だ・る・ま・さ・ん・の…

 

目!

 

手!

 

歯!…

 

だるまさんの体のあちこちがババーン!と迫って来るっ!

 

「め」も「て」も「は」も、あれも、あれも、全部、一文字なの。

 

それがまた、なんだか面白いよね。

 

そしてね、全部ね、「だ・る・ま・さ・ん・の」って言ってる間は、隠してるの!

 

目も、手も、歯も、あれも、あれもっ…!!

 

相変わらず、いや、前作以上に、コミカルでかわいい、愛しい、だるまさんです。

 

 

だるまさんシリーズは、3冊ありまして、我が家では、息子が赤ちゃんの頃に、3冊セットになっているものを購入しました。

 

もう一冊は、だるまさん「と」。

 

またレポートするね!

 

 

『だるまさんの』 2008年

発行所 ブロンズ新社

作 かがくいひろし

 

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「卒業(重松清)の次に読む本」です。☟☟

 

 

 

 
 

ももんちゃん あーん

『ももんちゃん あーん』 とよた かずひこ

 


 

息子が生まれたときに、友達が連名で絵本を何冊かセットでプレゼントしてくれました。す~ごく嬉しかったし、絵本のプレゼントっていいものだなぁとしみじみ思ったことを覚えています。

私もたくさん絵本に触れて、いろんな機会に素敵な絵本をおすすめしたりプレゼントしたりできる人になりたいっ

その時の1冊。

 

 

 

主人公は、ももんちゃん。おむつ一丁!いや、パンツかも!とにかく上裸!笑

 

1才かなぁ、2才かなぁ。まだまだ、赤ちゃんみたい。まるっこくて、ぽよぽよの、2頭身。

 

ももんちゃんは、おとうさんライオンと、あかちゃんライオンと一緒にお食事をする。

 

ライオンの親子は、ハンバーグ。ももんちゃんは、おにぎり。

 

あかちゃんライオンと、ももんちゃんが、「あ~~~~~~ん」すると…

 

 

 

な~んか、もう、超、癒し系です。

 

最初見たときは、そんなオチ!?とも思ったが笑、読めば読むほど、ももんちゃんが、かわいすぎる!

 

かわいい、かわいい、ももんちゃん。

 

赤ちゃんにも、ぜひ読んであげたいなぁ。

 

ふれあいながら、「大好きだよ」を伝えてあげられるももんちゃんシリーズ、たくさんあるので、またチェックしたいと思います。

 

作家の豊田一彦さん、同郷でした~!勝手に嬉しくなっちゃったっ!

 

 

『ももんちゃん あーん』 2007年

発行所 童心社

とよたかずひこ(豊田一彦)/さく・え

 

だるまさんが

『だるまさんが』 かがくい ひろし/さく

 

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小学校での初任時代、初めて担任したのは、2年生でした。

今思い出しても、全ての人に土下座したくなるような1年だった。ごめんなさいっ。そして、心からの感謝を…!

 

当時、週に1回来校して指導して下さる担当教官的な先生がいらして、研修として時々模範授業のようなことをしていただくことがあったのだけれど、その先生がとても素敵な先生で、2年生の「主語と述語」の学習の導入で、この絵本を使っていたのです。

授業に絵本を使うっていいなぁ!と心に残った授業でした。

 

「だるまさんが」と、来たら「転んだ」よね。まさに、主語・述語!

 

でも、この絵本では、何ともユーモアあふれるチャーミングなだるまさんが、どてっ、と転んだり、ぷしゅーっと潰れちゃったり、オナラなんかしちゃったりもして…述語にあたる言葉は、ありません!擬音っ!

そして、ゲラゲラ笑っている間に「だるまさんが」という“主語”に何度も触れることができる。

 

とにかく『だるまさんが』は、子どもの笑いのツボをビシビシ突っつくらしい。

リズムがいいのかな。読んでいても、なんだか楽しくなる。

 

擬音たっぷりで、とっても表情豊かで、あっという間に読み終わる。

 

赤ちゃんにも、ぴったりです。

 

その後2回、2年生を持つ機会があったのだけれど、思いっきりアイディアをパクっ…おっと、「活用」させていただきました!

 

 

 

そして、息子も、0歳からこの本のファン!

 

○○先生、ありがとうございます。

私も、私にできることを、着々、粛々、頑張ります。

ちゃんと、もらったもの、育てていただいたこと、世の中に、かえしていきたい。

 

『だるまさんが』 2008年

発行所 ブロンズ新社

作 かがくいひろし

 

 

【雑記】おちゃとら!全部観たっ!

ゴールデンウイーク中、Eテレで『おちゃのじかんにきたとら』のアニメーションが放送されていました。

前に途中から観てす~ごく素敵だったのだけれど、今回はフルで観られましたっ!!嬉しい…ありがとうEテレ…録画もできたよっ!

 

前に書いた絵本『おちゃのじかんにきたとら』の記事はこちら☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

いやはや、絵本の楽しいストーリー・可愛さ・シンプルさを生かしながらも、原作を超えたいろんなシーンが書き加えられていて、表情も豊かで、台詞もさらに素敵で、音楽も、何もかも、最高!さらに魅力たっぷりのアニメーションになっていました。とら、かっこいい!ソフィー、かわいすぎる!パパもママも町の人々も、素敵!きっと前回はだいぶ最後の方から観たんだなぁ~。外国の色遣い。匂い!あぁ、幸せなひとときでした。

 

息子は「もう一回観よう~」だって!

 

虜!トリコ!

きっと、また再放送してくれるんじゃないかなぁと思います。Eテレ様、よろしくお願いします~

4さいからのキッチン 子どもだってこんなに作れる!

『4さいからのキッチン 子どもだってこんなに作れる!』 

渡辺ゆき 料理・文 小林キユウ 写真

 

 

今日は絵本じゃないよ~!お料理の本!

図書館で見つけて、きゅんきゅん!借りてみました。これを借りたときは、息子、4歳だったんだよなぁ。そして、図書館、開いてたんだよなぁ。。。

 

前にも書いたけど、我が息子はお料理大好き。

BSのDlife…終わっちゃったけど、ブリティッシュベイクオフとか、マーサの幸せレシピとか、NHKのお料理番組とか、グレーテルのかまどとか、育休中から私が好きで観ていたこともあって、お料理には興味をもっている模様。クックルンも好き。

お手伝いも喜んでやってくれます。エヘヘ!助かる!ありがとうね~。

 

『4さいからのキッチン 子どもだってこんなに作れる!』には、子どもと作れる四季折々の楽しいレシピがたくさん載っていて、読んでいるだけで、楽しくなる。

気取ってなくて、簡単。でも、美味しそう。

なかには、味噌づくりのレシピも!!手作り味噌!いつか、挑戦したいな~

 

今日はこどもの日!ということで、「こいのぼりサンド」に挑戦してみました~!

材料の関係でちょっといろいろアレンジしました。笑

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今回はサンドイッチ部分は私が作って、飾り付けは夫と息子がやってくれました。

注目すべきは、こいのぼりのしっぽや背中の上にピヨっと乗ってるキュウリ。 息子のオリジナルアレンジ。ヒレなんだそうです。こいのぼりにヒレってあったっけ~?笑

 

小さい子どもは大人と一緒に。小学生くらいからなら、一人でも挑戦できそうなレシピもちらほら。そういえば私も子どもの頃、お料理の本を見るのが大好きだったなぁ…家に何冊もあったお料理やお菓子作りの本を何度も、何度も、何度でも眺めていました。

 

 

レシピも、お話も、写真も、とっても素敵な本!

  

『4さいからのキッチン 子どもだってこんなに作れる!』2011年

発行所 株式会社岩崎書店

渡辺ゆき 料理と文 小林キユウ 写真と文

 

 

我が家にはパパの手作りおままごとキッチンがござらっしゃる!でも、やっぱりいろんな装備付いてるとかっこいい!かわいい!イケアのキッチン…憧れちゃうね。☟

きょうの おべんとう なんだろな

『きょうの おべんとう なんだろな』 きしだえりこ さく やまわき ゆりこ え

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きょうのおべんとうなんだろな (幼児絵本シリーズ) [ 岸田衿子 ]
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恥ずかしながら、お弁当なんて、数えるほどしか作ったことがなかった。
それが、3月から急に休校になった影響で、この私が!毎日、毎日、お弁当を作っています。(偉そうにするなー!)

 

元々、4月からは私はお弁当の予定だったけれど、教員の夫も今のところは毎日お弁当。
手を抜き、気を抜いているので、もはや冷凍食品を活用しまくっておりますが、毎日のお弁当ライフにも、慣れてきました。
息子は、本当にありがたいことに幼稚園で給食をいただけるのですが、お弁当が大好き。朝に3人分お弁当を作って、息子は朝食にお弁当を食べる、という日もしばしばあります。

 

『きょうのおべんとうなんだろな』の作者は、岸田衿子さん。
岸田衿子さんと聞いて私が思い出すのは、『うたをうたうのはわすれても』という詩です。津田元さんという方が作曲され、大学時代に合唱の授業で混声で歌ったことがあったのですが、なんだか、もう、とてつもなく大好きで、今でも、いつかカバーしたいと思っている曲のひとつ。

 

「うたをうたうのはわすれても ゆうぐれののべの花は目にのこります」…

 

初任でボッコボコに潰れてヘコんでいた、あの、春。
どうしても体に力が入らなくて、心も、体も、地中に沈んでしまった、あの、夏。
疲れちゃったとき 嫌になっちゃったとき 先が見えないとき。
それでも、花はきれいなんだよな。

 

歌を忘れそうになっても、この歌は口をついて出てきて、涙が、そして、ちょっぴり力が、湧き出てくる。

そんな岸田衿子さんが、作ったお話。

 

くま、ぶた、うさぎ、りす、ねこ、ぞう、虫、男の子…みんなが野原で仲良く遊んで、お弁当を食べる。

「きょうの おべんとう なんだろな」

お弁当のふたを開けるのって、なんてワクワクするんだろう。    
みんなが、それぞれ好きなもの。嬉しい、嬉しい、お弁当タイム。

朗らかな楽しいお話に、山脇百合子さんのかわいい、丁寧な絵が、素晴らしく映える。
私、山脇百合子さんの描く白ぶたちゃんが大好きなんだよね~!たまらん!


福祉の世界に入門し、毎日、いろんな子どもたちとお弁当を食べている、今。
「きょうのおべんとうなんだろな」
って言いながら、みんなでお弁当を食べる時間…やっぱり、子どもたちって、お弁当が大好きなんだなぁと、微笑ましくなります。


お弁当は、愛情だ。

 

そう、あってほしい、なぁ。


『きょうの おべんとう なんだろな』 1991年
発行所 福音館書店
岸田衿子 作/山脇百合子 絵