『おちゃの じかんに きた とら』 作 ジュディス・カー 訳 晴海 耕平
先日、Eテレで『おちゃのじかんにきたとら』のアニメが放映されていました。
たまたまチャンネルを変えたらやっていて、途中からしか観られなかったけれど…う~ん!素敵!でした!!
他にもEテレで絵本のアニメ化というと、「てれび絵本」という番組があって、そちらも、こちらも、とにかく絵本の原作キャラクターが動き出すことにびっくり&不思議な感覚と、単純にひとつのアニメ作品としての面白さを味わうことができちゃう。
観たら嬉しくなっちゃって、改めて読んでみることにしました。
表紙を見て、息子も「テレビでやってたやつだ~!」と大喜び。テレビってすごいね。
『おちゃのじかんにきたとら』は、主人公の女の子・ソフィーとお母さんが台所でお茶の時間にしようとしていたところに、とらがやってきて、一緒にお茶をすることになって…というお話。
このとらが、とにかく、何でも、全部、食べちゃうんです。飲んじゃうんです。
もう、「えええええ~~!!!???」って言いたくなっちゃう。
ぜ~んぶ食べられちゃって、お家もめちゃくちゃになって…オカアチャンやってる私としては、こんなお客様が来たら、迷惑!理不尽!やだよ!絶対!笑
でも、ソフィーとお母さんは、とらのためにたくさんの食糧を買い込み、タイガーフードまで買っておく。
そしてお父さんが、また粋なんですよねぇ。
なんだろなぁ~、全てを受け止めて楽しむソフィーとお母さん、お父さんを見ていたら、好き放題やってた、とらが愛おしくなり、胸がきゅんとしてしまう。
絵のおしゃれな色づかいや、ファッション、食器、家具、雑貨。ふくふくしたとらの感触と、ご満悦な表情。あどけなく、愛おしいソフィー。
1枚1枚の絵が、どの絵もポスターになるような素敵さ。
『おちゃのじかんにきたとら』のカレンダーとか、欲しい。雑貨とか、欲しい。
…ほ、欲しいっっ!!
ザ・ワールドに、どっぷりハマっちゃうような魅力のある特別な1冊だと思います。
『おちゃのじかんにきたとら』1968年(イギリス)、1994年(日本)
発行所 童話館出版
作/ジュディス・カー
訳/晴海 耕平