絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

もしものくに

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『もしものくに』 馬場のぼる

 

図書館の新刊コーナーにて、発見!

11ぴきのねこ』の馬場のぼるさんだっ!!

 

 

もしも はねが あったら……

もしも こびとに なったら……

きみなら どうする?(本文より)

 

君に、もしも羽があったなら…天使になる?空でカラスを捕まえる?上から煙突を覗いちゃう?

12人のこどもたちが思い思いに「もしも」の世界に想像を膨らませていく。

我が長男は、パンがふってきたら、のシーンが面白かったそうです。

 

 

”新刊”なのに、無性に懐かしい雰囲気だよなぁと思ったら、これは、1966年から約2年間発行された月刊絵本『ロンパールームのほん』(野村トーイ発行・こぐま社編集)に馬場のぼるさんが連載していた一枚絵の「もしも○○だったら」から抜粋して、こぐま社の編集部が子どもたちの言葉などを挿入しながら構成した絵本なのだそう。

 

1966年!そりゃあ懐かしさ漂うわけですな!!!

馬場のぼるさん、調べてみると、2001年に73歳でご逝去されていました。

亡くなられてもなお、作品は愛され、新たな絵本になったのだなぁ。

 

絵のすごいところは、書き手がこの世を去ってしまっても、作品は長く残る、ということ。

私はもう一方の意味で“画伯”なので、絵が描ける人を、心から尊敬するし、絵が描けるって、本当に素敵なことだなぁと思う。私は絵には強い苦手意識があるから、息子たちには、上手じゃなくたって、絵を楽しめる人生を送ってほしいなぁ。旅行先でちょっとスケッチ、とか、憧れるやーん。私が今やったら…フフフ…それも楽しいかなー。笑

 

 

そうそう、長男は、おさるになったら木に登る!んだってさ。そうだ、彼は木に登ったことが無いのだ…!

でもさ、今はなかなか登れる木って無いよねぇ。私は幼稚園でも小学校でも木に登っていた記憶があるけど、今は学校でも、木は登りません、が普通だもんね。命ある木を傷付けたり折ったりしてはいけない、というのはもちろんだけど…やっぱり木登りしたことないまま大人になっちゃうのは切ないっっ

大人になる前に、どうにか登れる木を探して、登らせてみたいと思います。ヨジヨジ!

 

 

 

私は、おさるになったら、蚤取りしながらひなたぼっこして、ぽやぽやと過ごしたいなぁ~。

 

…なーんて、おさるの世界も、そんな甘いもんじゃないか。

 

『もしものくに』 2021年

発行所 こぐま社

作 馬場のぼる