種も仕掛けもありません。
ここにあるのは、1本の不思議なナイフ。
「ふしぎなナイフが
まがる
ねじれる
おれる… 」(本文より)
何の変哲もなさそうなシルバーのナイフが、あんなこんなそんな驚きの七変化をしていく…。
…なつかしーー!!!
これ、子どもの頃、何度も読んだ記憶がある。家にあったんだっけかなぁ?
私、このナイフ、初めて見たとき、写真だと思ったのよね。
だって、この表紙、大人になった今見たって、柄の部分の輝きとか、まさに蛍光灯の下に置いた本物のナイフのようじゃない!?
だから、ナイフがあんなことやこんなことになっちゃう驚きと、これが絵だ、っていう驚きとで、
えええーーーーーって
まさに、絵ぇぇーーーーーってな感じで、
見るたびに不思議な気持ちになっていたのでした。
しーんとした雰囲気と、圧倒的な違和感。
改めて読み返してみて、子どもの知的好奇心を刺激してくれる、いい絵本だなぁ~と思いました。
動詞がいろいろ出てくるので、小学校の国語の授業にも使えるかも。
短くてインパクトあるので、サクっと読み聞かせにもイイネ!
長男は、ほどける、が好きらしい。わかるーー!
ちぎれる、ちらばるのページは、コピーしてパズルにしたら、元通りになるのかしら。母ちゃん、ちょっと、やってみたい。
『ふしぎなナイフ』 1985年(こどものとも傑作集は1997年)
発行所 福音館書店
リンク
リンク
リンク