『バルバルさんとおさるさん』 乾 栄里子 文 西村 敏雄 絵
「こどものとも」4月号です!
バルバルさんシリーズ!
まちのはずれにある、青いやねの小さな床屋さん「とこやバルバル」。
バルバルさんのお店には、人間のお客さんだけでなく、ときどき動物のお客さんもやってくる。
ある朝、バルバルさんが開店準備をしていると、おさるさんがやって来る。
お客さんだと思っていたら、いつの間にかエプロンをして、バルバルさんの仕事を手伝い始めるおさるさん。あまりに熱心なので、明日からも来てもらうことに。
さて、おさるさんがバルバルさんの床屋へやってきた理由とは…?
『バルバルさん』(福音館書店 2008年)は、前に読んだことがあったので、おぉ!あのシリーズだ!とピンときた。『バルバルさんとおさるさん』はシリーズ第3弾だという。
楽しいシリーズの新作が、できたてほやほやで読める。やっぱり「こどものとも」、いいなぁ…!とニヤニヤする私。ありがとう!ありがとう!!
それにしたって、おさるさんが本当に働き者なのだ。ちょっと不器用なのに、一生懸命頑張る姿は、オバチャンなぜか涙が出そうになるヨ。そして、急に押しかけてきて働きまくるおさるさんを温かく受け入れるバルバルさんの包容力よ…!
おさるさんのカットが大人気になり、猫や羊や犬までおんなじ髪型になっているところで、息子ゲラゲラ。
人間と動物が当たり前に一緒に生きる世界。優しい。温かい。愛。
柔らかでユニークな絵に映える、ブルーの背景がとってもおしゃれ。バルバルさんの床屋さんで、穏やかにおしゃべりを楽しみながら、髪を切ってもらいたくなる。
さて、いきなりバルバルさんのお店におさるさんがやってきた理由…そのカギは、前作『バルバルさん きょうはこどもデー』に隠されているのだそうです。そちらも読んでみたいな!!
月刊予約絵本「こどものとも」
『バルバルさんとおさるさん』 2021年4月号(通巻781号)
発行所 福音館書店
乾 栄里子 文 西村 敏雄 絵