『まじょのかんづめ』 佐々木マキ・さく
息吸って吐いて瞬きしてたらまた時間がワープしちゃったWA!
みんな元気?わたし元気!いつもありがとう。
さて、雑誌か何かの、おすすめの絵本、的なところに『まじょのかんづめ』が載っていて。
サーっと読み流しそうになったところで、いきなり脳が反応した。ビビビビビ!!!これ!子どもの頃好きだった絵本では…!?
蘇る記憶。
繰返される諸行無常。
よみがへる記憶。
蘇った!!!!!
というわけで読んでみました!
女の子と犬がいつものように森に遊びに行くと、この前来た時には無かった小さな家が建っていた。中には変な彫刻。奥の台所のテーブルの上には、缶詰が六つ。その中からは「たすけてくれえ」「だしてくれえ」と声が聞こえて…
むひょー!これこれ!
家にあったのかなぁ。こどものともの作品として発刊されたのが1994年のようだから、こどものともの新作で読んだのかもしれない。とにかく何回も何回も読んだ気がする。缶詰から動物たちがボヨーンと出てきて「こんなに大きな動物がどうして缶の中に入れたんだろう」って思ったこととか、アスパラガスの缶詰なんてものがあることを初めて知って味や触り心地を思い描いたこととか…あの頃ひっかかっていた疑問とか巡らせた想像とか、そういうのって、読み返すとまた、思い出すものなのだなぁ。
最後の、魔女は今も飛び続けている、という昔話的な終わり方も大好物!!
絵柄も90年代らしいポップな装いで、なんとも好きだったなぁ~。
純粋無垢な長男氏は魔法で彫刻にされたり缶詰に閉じ込められたりするのを本気で怖がっていたけどな!!!笑
どうやらシリーズもあるらしい!!今度読んでみよう~!
人は、人生の中で、何冊絵本を読むんだろう。
タイトルも絵もストーリーも、記憶のすぐ思い出せるところにある作品もいろいろあるけれど、なぜか記憶のポケットの奥の方に転がり落ちてしまった作品、それでも間違いなく自分の中にいろんな感情や想像を広げ、くすぐり、刻み付けてくれた作品、というのが、間違いなくある。
やっぱり、そういう作品を思い出して、あ~~~~!!!!!ってなる瞬間が面白いし、子どもたちにも、何かそういう出会いのようなものがたくさんあってほしいなぁと思う。絵本に限らずね。
魔女のお話二連発でしたな。
魔法、って、くすぐられるよね。
くすぐられたいね。
くすぐりたいね。
『まじょのかんづめ』 1999年(こどものとも傑作集)
発行所 福音館書店
佐々木マキ 作