『おんぶに だっこに かたぐるま』 乾 栄里子 文 西村 敏雄 絵
見た瞬間に、バルバルさんの絵だ~~~!!!と、口元が緩む。
「こどものとも0.1.2.」12月号だよ~!
「おんぶに だっこに かたぐるま
だれか のるこは いないかな」 (本文より)
そう呼びかけるのは、大きなくまさん。
優しいお顔。大きな手。飛び込んだら気持ちよさそうなお腹。
そして実は鋭い足の爪!
いろんな動物たちが、くまさんのところへやって来て、おんぶにだっこにかたぐるま。
たーくさん集まっても大丈夫、くまさんは、みーんな、みんな、包み込んでくれる。
「バルバルさん」シリーズの乾栄里子さんと西村敏雄さんがタッグを組んだこの作品。
お二人のコンビによる赤ちゃん絵本は初めてなのだそう。
語感のリズム、優しい絵。いろんな動物とのふれあいが、なんともほんわかほっこり。
繰り返し読んで楽しめる、とっても素敵な赤ちゃん絵本だなぁと思います。
赤ちゃんとの生活を送っていると、“だっこ”って、「貯まる」のかも、と思うことがある。
うちの次男の場合は、朝起きたらご機嫌全開。しばらく一人でお喋りしててくれるけど、その後おっぱいとオムツを替えたら、あとは夜寝るまで、お昼寝と“置かせてくれる”時間をはさみながらも、だっこ。だっこ。だっこ。(おっぱいタイムも含む)
ベビーカーや車のベビーシートには超お世話になっていますが、それでもどうしてもだっこ!!!の時もある。
逆に、ずーーっとだっこしてると、すんなり置かせてくれたりして。
目には見えない愛情メーターみたいなものがあって、だっこによってポイントが貯まっていっているんじゃないかなと思ったりするよ。
さて今日はどうかな。
今腕の中でおっぱい飲んで寝落ちしそうだから右手で文章打ってるけど、それでも貯まってますか?笑
そしてその貯まった愛は、ちゃんと君の財産となって、厳しいこの世を生きていく強さや優しさに、なっていくのだろうか。
…とにかくさ、だっこってさ、気持ちいいんだよね。安心。エアお風呂。オキシトシン全開。
超ヘヴィーベビーでまじヘヴィーなんだけど、やっぱり、今のうちに、いーーっぱいだっこしておきたいなぁと思います。
もちろん、あと数年でだっこさせてくれなくなっちゃいそうな、長男くんもね。
月刊予約絵本「こどものとも0.1.2.」
『おんぶに だっこに かたぐるま』 2021年12月号(通巻321)
発行所 福音館書店
乾 栄里子 文 西村 敏雄 絵