絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小2&2歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

おかおになあれ!

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『おかおになあれ!』 ふじもと のりこ

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クッキー、マカロン、ジェリービーンズ…

いろんなお菓子をお皿に並べたら、なんだか、お顔に見えてきた!

 

お菓子でできた、いろんな表情。

私「これは?」息子『…口!』

「これ、何だろう~?」『おせんべいじゃない?』

「これは?」『…目!』「え!これ鼻の穴じゃない?」『…えー!鼻の穴かよぉ~!』

な~んて調子で、おしゃべりを楽しみながら読んだZE!

 

〇んがりコーンとか、フ〇ラムネとか、かっぱえ〇せんとか、源〇パイとか、ポ〇キーとか…おなじみのお菓子ズがいろいろ登場するので、これはアレだね、これおいしいよね、なんてニヤニヤするのもよし。お菓子ひとつひとつが、とっても丁寧に描かれているので、ついつまんで食べたくなっちゃう感じであります。エアおやつタイムだねっ!!

 

子どもたちって、見立てて遊ぶのがとっても上手。身の回りのいろんなものも、きっとどんどんお顔に見えてくることでしょう。たのしー

 

 

 

相手の表情から相手の気持ちを察することって、自然に体得する人が多いとは思うけれど、時にはそれができずに、しかも、できていないことに気づいてもらえずに、相手の気持ちを察することが苦手でトラブルになってしまう、ということがあるという。学校の現場で、どうしてもトラブルが多発してしまうお子さんがいて…ソーシャルスキルレーニング(SST)の一環として、表情のトレーニングをしたことを思い出しました。

どういう表情のときに相手がどういう気持ちなのか、例えば、まゆ尻が下がっている=悲しいのかな、とか、口角が上がっている=嬉しいのかな、とか、つい「みんな当たり前に分かるだろう」と思ってしまうようなことも、もしかしたら、教える必要があるという場合もあるのかも。自分の子育てでも、教育・療育の現場でも、いろんな可能性を考えながら、本人の力をサポートして、伸ばしていけるようになりたいな…なーんてことまで、お菓子の表情たちを見ながら思い至ったっ!!そして、認知機能のこと…前にブックレコメンドで書いた『ケーキの切れない非行少年たち』のことを思い出しました。

ブックレコメンドでは、引き続き寄稿者を募集しているそうなので、本が好きな方、文章を書くことが好きな方、もしよかったらチェックしてみてください!手前味噌ですが私の記事もぜひ読んでください~!☟☟

 

 

まぁ、つまるところは、お菓子で表情を作るって、SSTにも使えるかもしれないよね!という話!ぽんぽこりーん!

 

『おかおになあれ!』 2014年

発行所 BL出版株式会社

作 ふじもと のりこ