『あめだま』 作 ペク・ヒナ 訳 長谷川義史
インパクト大!の表紙!
気になっていた~~!やっと読めた!
主人公のドンドンは、ひとりぼっち。
ある時、ビー玉を買いに行ったお店で“あめだま”を見つける。
いろんな模様の、いろんな飴玉。
それは、それは、特別な飴玉で、舐めたらいろんな声が聴こえてきた…!
ソファの声、犬の声、パパの声、きっと、亡くなってしまった、おばあちゃんの声…
いろんな声を聞いた少年ドンドンは、友達と、家族と、自分と向き合って、一歩、前へ進む。
これは、韓国の絵本なのです。
…なんで関西弁やねん!
翻訳するなら標準語でもええやろ!
と思うのですが、関西弁がなんとも絶妙に、最高!
かわいいんだよぉ~!笑えるんだよぉ~!そして、めっちゃいい話なんだよぉ~~!!
関西弁って、強い。そして、あったかい。翻訳は長谷川義史さん。オールラウンダー!!
この本は、挿“絵”ではなく、作者のペク・ヒナさんが作ったお人形が、写真で生き生きと動き回る。
粘土の艶、色遣い、リアルな質感。コミカルで、魅力的な動き。背景も、小道具も、コマ割りも、写真の仕上がりも…とっても素晴らしい。
特に、ドンドンの表情がたまらない。超かわいい。表紙はもちろん、ハッカの味の飴玉を舐めた顔なんて、最高!最後の台詞の表情が、また、たまらんのよね…
表紙から勝手に抱いていた印象から、良い意味で裏切られた1冊。
すごいクオリティ。素敵な、お話!
『あめだま』 2018年
発行所 ブロンズ新社
作 ペク・ヒナ 訳 長谷川義史
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