『ねこのピート だいすきなしろいくつ』
作/エリック・リトウィン 絵/ジェームス・ディーン 訳/大友剛 文字画/長谷川義史
隣の教室から、度々、歌声が聴こえてきた。
かわいい声なんだな、これがまた。
声の主は、隣の教室の担任の先生。
かわいい女なんだな、これがまた。
歌っていたのは、絵本の中の歌なのだという。
「大好きな絵本なんです~!」って言ってたのに、結局、私、読まず仕舞いだった。
今だったら、「なになに~!面白そ~う!!読ませて~!」ってすぐにでも言いたいところなのに…もちろん、いいなぁ、素敵だなぁ~とは思ってたけど、ずっと気になってたけど…忙殺の日々にいろんな気持ちがかき消されてしまっていたのかなぁ。本当、余裕がなかったのかなぁ…わたし。
そして!!
今になって!読んでみましたっ!!
まず、開いて、惹きつけられた!!!!
作者、訳者、絵、文字を描いた4人の写真がババーン!みんないい写真!長谷川義史さん!そのようなご尊顔でいらしたのね!笑
文字画を長谷川義史さんが描く、というのも面白い。そして、間違いなく、素晴らしい。
それぞれが楽しんで作った絵本なんだなぁ~ということがひしひし!伝わってきたのでした。
ねこのピートは新しい真っ白な靴でおでかけする。
そして、うれしくて歌を歌う!
ところが、いちごの山に登っちゃって、真っ白の靴が真っ赤に…
それでもピートは泣かない!赤い靴も、最高!また、歌っちゃうっ!
その後も、ピートの靴はいろんな色に染まっていくのだけれど・・・
もうね、これは、ザ・ポジティブ!!!です!
あっかるい気持ちになる絵本。
そして、台詞が掛け合いになっていて、何度も繰り返されるから、初めて読んだ息子とも、楽しく掛け合いできました。この本を何度もクラスで読み聞かせていた彼女、素敵だなぁ~!読み聞かせに、とってもぴったりだと思います。
なんとページの最後には歌のメロディーの楽譜も付いている!
ノリノリな歌っ♪
外国らしいポップな色遣い。
ひたすら、前を向くポジティブさ!
シャイニングでブライトな一冊でありました。
かつての隣の君にも読んだよ~!って報告したよっ!
この本に出会えて、嬉しい!ありがとう。
『ねこのピート だいすきなしろいくつ』 2013年
発行所 株式会社ひさかたチャイルド
作/エリック・リトウィン 絵/ジェームス・ディーン 訳/大友剛 文字画/長谷川義史