『英語でもよめる 月ようびはなにたべる?』 エリック・カール え もりひさし やく
私が読みたくて手に取ると、
「あーー!これ、にほ先生が読んでくれたやつだーー!!」
と、長男が嬉しそうに開いていた1冊。
“みほ”先生だと思うけどねっ!まだまだ可愛いねっ!
「きょうは 月ようび!
月ようびに なに たべる?
月ようびは さやいんげん
おなかの すいた こ
みんな おいで」 (本文より)
原作は、アメリカのわらべ歌。そこは、流石のエリック・カール様!月曜日、火曜日、水曜日…いろんな動物たちを登場させ、美味しい&楽しい1冊に仕上げている。1日、また1日、と美味しいものが増えていく様子は、なんだか『はらぺこあおむし』を思い出して嬉しくなる。
そして、最後にみんなで食事を楽しむシーンの何とハッピーなこと!!私の最近のベストショット!!!本当に素敵な絵。
みんながそれぞれに、好きなものを好きなように食べて、そこに、いる、という光景。
共に生きていくって、そういうことなのかも。
長男が張り切って歌いながら読み聞かせてくれたよ!
すごく嬉しかったです♡えへへ♡ありがとう!
今年の5月に、エリック・カールさんが亡くなったことをニュースで知りました。
エリックさんは日本が大好きで、生前何度も訪れていたのだそう。
美しくて楽しい色彩や、写実的とは言えないのに、なぜかとてもリアリティのある動物たちのフォルム。本当に、すてき。だいすき!
本当に、愛に溢れるアーティストだったのだなぁと思う。
『はらぺこあおむし』
☝もそうですが、この本、“英語でも読める”というのが、個人的に、すごくキュン!
やっぱり、実際の文章のニュアンスを楽しみながら読めるのって、すごくワクワクするー!
歌も、日本語バージョンと英語バージョンで2パターン歌ってみました。楽譜が付いているのも嬉しい!
今回は”英語でも読める”方を読んだけれど、もちろん日本語のみのバージョンをじっくり味わうのも素敵だと思うYO!
ナイスタイミングなことに、昨日のEテレの「グレーテルのかまど」で、エリック・カールの『プレッツェルのはじまり』というお話が紹介されていました。エリック・カールさんはドイツ系の移民で、お母さまの意向で幼少期はドイツで過ごしたのだそう。『プレッツェルのはじまり』は、おばあさんから聞いたお話をもとに、パン職人だったおじさんをモデルにして描かれた1冊。
エリック・カールさんは、幼少期のドイツで経験した戦争の暗い世界を振り払うように、大好きな明るい色遣いを楽しんでいたんだって。あんなにもたくさんの絵本を創作しながら、なんと絵本の挿絵を初めて描いたのは38歳の時だというのだから、まだまだ私も若輩者。まだまだ、これから!だよね。人生、いつだって、これから。これから。
エリック・カールさんのハッピーな人柄が、絵本の中でもキラキラ輝いてました!
『プレッツェルのはじまり』も読んでみたい!
かまど、再放送もするだろうから、ぜひチェックしてみてねー!
『英語でもよめる 月ようびはなにたべる?』 2020年
発行所 偕成社
エリック・カール 絵
もりひさし 訳