『よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち』
文 ポリー・フェイバー 絵 ハリエット・ホブデイ 訳 中井はるの
「わたしがパジャマにきがえるころ、
ママは、でかける。
たいせつな仕事にいくんだ。」(そでより)
皆がしーんと寝静まった夜。今、この瞬間にも、みんなのために働いている人がいる。
ビルのお掃除をしているサミーさん、ビルの安全をカメラで見守るジョルジオさん、警察官のハッサンさんとアミーナさん…
いろんな人が、いろんな場所で、いろんな人のために働いている。
温かくて優しい表情がとっても素敵な絵。
作者のお二人がイギリスの方ということで、ページをめくれば外国らしい町並みや色遣いが広がっているのだけれど、絵本の中に描かれている暮らし自体は、日本もイギリスもそう変わらないのだなぁと思う。働いている人々の名前が、ちゃんと一人一人書かれているのもいい。長男は“ルイージ・ベーカリー”というパン屋さんの名前を見て「マリオのルイージだ!」って大興奮しておりました。
ページをめくる度に夜の静かでひんやりとした空気やオレンジ色の灯の温度が伝わってくるようで、なんだかドキドキ、ウキウキ、ソワソワするような気持ちになってしまう私。これは大人ならではの感覚だろうか。長男はどんな風に感じているんだろう。寝る前にもぴったりの、何度でも読みたい1冊です。
さてさて、こちら、今年の低学年の部の課題図書となっている本でありました。
ババーーン!!!
課題図書!
と!
言えば!!
BUN★BUN★
DOKUSYO★KANSOBUN★★★
長男氏、昨年小学校に入学して初めて読書感想文に挑戦していたわけですが…
なんと!
その後コンクールにて“部会長賞”というなんか凄そうな賞をいただいておりました~~!一年越しの後日談~~!
凄そうなだけで多分そんな凄くなくて市内止まりだったと思われますが、なんか貫禄ある賞の名前で賞状がかっこよかったです☆
親子そろってビギナーズラック☆(上記記事参照☆)
さてさてそんな調子で嬉しくなっちゃって「今年も書くぞ!」と燃えている長男ですが。
感想は彼が述べ、書き留めたとして。今年も、それらを並べで再構築してこんな順番で書いてはどうかと完全なるリーダーシップを発揮して文を完成させ、誤字脱字に目を光らせながら清書をさせるといういばらの道に歩み出せるのか!?私!?
(別にそんなことしないで任せたっていいんだけどね!!!やるからにはちゃんとやりたいよね!!!???)←職業病
まあ、楽しんで挑戦してみたいと思います☆今回星多め☆つのだ☆ひろ☆ダイアモンド☆ユカイ☆☆ダイアモンドユカイは六芒星だったかな☆☆☆
チラリと目に入って気付いたのだけれど、絵本の帯に「第69回課題図書の会は、課題図書の売上の一部を、被災地の学校図書館の図書整備のために、寄付をいたします。」という一文が。
去年に引き続き、課題図書から1冊好きなの買ってあげるよ~!という甘い囁きで長男を釣り上げているわけだが、なるほどどうして、購入費の一部が被災地の学校図書館の図書整備に使っていただけるなんて素敵じゃあないの。
お気に入りの課題図書を見つけたら、ぜひ新品でお手元に迎え入れていただき繰り返し繰り返し楽しんでみてはいかがでしょうか。(関係者じゃないくせに宣伝してみる)
そうして、それが巡り巡って、また別のどこかで誰かが素敵な本と出会うきっかけとなったなら、なんか、いいよねぇ。
『よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち』 2022年
発行所 BL出版株式会社
文 ポリー・フェイバー
絵 ハリエット・ホブデイ
訳 中井はるの