『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』
おかだ だいすけ 文 遠藤 宏 写真
長男の夏休みがスタートしました。
夏休みと言えば、読書!
そして、読書感想文!
私が小1の頃、ビギナーズラックで賞をいただいたこともあって(今思えば母の指導の賜物なのだが)、長男が小学生になったら、ぜひ感想文を書かせてみたいなぁ…というのは前から何となく心に描いておりました。
そして迎えた小学校・初☆夏休み。
…あれ、君、文章とか書けるのか?
作文?感想文?
文?BUN?
…小1男子を育ててみて、やっと分かったんですけど、1年生って、本当に宇宙人なのね!!!かつて担任した1年生がスーパーお利口集団だったこともあって、なんか、本当に多くを求めすぎていたんだなぁと反省…!
いや、夏の時点で文章書ける小学1年生もたくさんいるだろうけどさ、うちのお兄さんは、まじで宇宙人だよ。超かわいいんだけどさ。まじで宇宙人だよ。(2回目)
…まぁ、何はともあれ、本買ってあげるよ~!と誘って、今年の課題図書を購入してみたわけです!!!
そして、長男が選んだのが、この本。
「これから どこに いくんだろ。
おすしやさんだよ。きいてないの?
やったー おすしやさん!
ちょっと かわった
おみせだって。
へえ。でもさ、
もちろん おすし、
たべられるよね?」 (そで より)
手をつなぎ肩を組んで、嬉しそうに歩く子どもたち。のれんをくぐると、そこは、カウンターのお寿司屋さん。魚の体の仕組み、捌き方、おいしい食べ方…お寿司屋さんが子どもたちにいろいろなお話をしながら、キンメダイ・アナゴ・イカのお寿司を目の前で握ってくれる。
この本は、生き生きとした写真とともに、お話のほとんどが会話で構成されていて、子どもたちの驚きや楽しい気持ちがみずみずしくあふれ出している感じ。
文を書いているのは、本物の寿司職人・おかだだいすけさん。これがまたとっても美味しそうなお寿司なのです。
お魚好きな長男も、え~!とか、おぉ~!とか言ったり、クイズに答えたりしながら、楽しそうに読み進めていました。いろんな発見のや気持ちの動きがある、素敵な1冊ね。
さ、さて、楽しく読んだは良いけれど、果たして本当に彼は感想文を書くことができるのだろうか…!?
「演出」としては、実際に魚を捌いてみたり、実際にカウンターのお寿司屋さんでお寿司握ってもらったり…そういう実体験が感想文に絡んでくるとドラマチックにはなるんだろうけど。笑
まずは何回も読んでもらって、この本の世界を味わって、楽しんでもらおう。
まだまだ夏は長いから。
焦らず、急かさず、ゆる~くトライできたらいいなと思っています。
…戦意喪失?
…してないしてない、して、ない。多分。。。笑
『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』 2021年
発行所 岩崎書店
文 おかだ だいすけ
写真 遠藤 宏