『おもちゃの迷路』 作・絵 香川元太郎/香川志織
5歳児は、走る。喋る。触る。
特に3つ目は今のご時世、お互いに気を遣うことだから、老若男女たくさんの方が利用する図書館に息子を連れて行くのは自粛していたんだけれど、この間、どうしても時間のやりくりができず、一緒に図書館へ行くことにした。もちろん息子は大喜びだったし、私も、できるなら、一緒に図書館でのんびりしたりしたいんだけど…そうもいかない今の現実。
「走っちゃダメよ!!!!!!!」と言い聞かせて(我が子はこれが一番心配。)、できるだけ早く…!と私は鼻息を荒くして本を選んでいた。すると、息子が自由閲覧コーナーのテーブルに背中をピン!と伸ばして座り、静かに何かをやっている…こないだまで使えなかったテーブル、使ってOKになったんだ…よかった…とか思いながら近づいてみると…この『おもちゃの迷路』に真剣に取り組んでいたのでした…!!
サブタイトルは“夜中にめざめるふしぎな世界”…超わくわくするや~ん!
おもちゃの国の12個の迷路。積み木、お人形、ボードゲーム、パズル、伝統おもちゃに、からくり人形まで!まだまだアルヨ!いろんなおもちゃが迷路を構成していて、眺めているだけでも面白い。いろんなミッションがあるから、1回クリアしたページも、何回でも楽しめる。巻末には、オマケの絵探しやいろんな紙ヒコーキの折り方なんかも載っている。
…パラダイス!!!!!
事実、息子は借りている間じゅう、何度も何度も指でなぞって取り組んでました。小学生にもイイネ!
表紙の裏側には、迷路シリーズがズラリと紹介されていた。面白そうー!頻繁に通っている耳鼻科の薬局にこのシリーズの『昆虫の迷路』があって息子がすごくハマっていたので(今は感染拡大防止のために撤去中…切ない!)、こんなにシリーズがあるなんて、びっくり&嬉しい!
そうね、息子は迷路大好きボーイなんですね。そうですね。いいね、いいね。嬉しいね。
迷路は、粘り強さや見通しをもつ力などなどが育つらしいよっ!!
試す、ダメだったら、イケてたところまで戻る、また違う方法を試すっていうプロセスは、今話題のプログラミング的思考にもつながるんではないかと思うんですね。
別に焦ってプログラミングを教える教室に通わせなくったって、ICTを使わなくったって、紙の上でプログラミング的思考を育てることは、できるんだと思うよ!!!
とか、適当な言い訳をしながら、つまるところは、静かに集中して楽しんでくれることが、すごく助かります。
迷路、イイネ!!!!!!
『おもちゃの迷路』 2017年
発行所 株式会社PHP研究所
作・絵 香川元太郎/香川志織