『はがぬけたらどうするの?』
セルビー・ビーラー 文 ブライアン・カラス 絵 こだまともこ 訳
ついに!!!長男の歯が抜けました。
下の歯に隙間が空いてるーーー!!と思ったらだんだん下の前歯2本がグラグラしてきて、そのうちになんだかもうグラングランしてきて…ついに!預かりでおやつを食べている時に初めて歯が抜けたのだそうです!パンパカパーン!
先生がジッパー付きの袋に歯の絵を描いて大切に渡してくださいました。なんて素敵!本当にありがとうございます。
さて、抜けた歯はどうするのか…!
彼はディズニープラスで観たパグパグアドベンチャー(アニメ)で仕入れた情報により、抜けた歯を枕元に置いておくと、妖精さんが歯を取りに来て、お菓子に替えてくれるのだと主張する。
…本当~?でもそれ、アメリカのアニメだからさぁ…日本に妖精さん来るかなぁ…と母はお茶を濁し、結局次の日になっても我が家には妖精は来ませんでした…SORRY…!
だって!日本人なら下の歯は屋根の上でしょう!!!!!!
ということで、この本を借りてみた!!!!
東京書籍の小学校1年生の国語の教科書にこの話を題材にした説明文が載っていて、絵本もクラスの子どもたちと読んだことがあった。
昨年度から教科書が改訂になったけど、今も載っているかな?
この本には、歯が抜けた時にまつわる世界中の様々な地域の風習が描かれている。筆者のセルビー・ビーラーさんは、この本のために何年もかけて世界中の風習を調査したのだという。わくわく!
アメリカ合衆国では、抜けた歯を枕の下に入れておくと、寝ている間に歯の妖精がやって来て抜けた歯の代わりにお金を置いていってくれる、と言い伝えられている。やっぱり妖精~!メキシコでは、妖精の代わりにエル・ラトンという魔法の国のネズミがやってくる。この「誰かがやって来て何かに替えてくれるパターン」は、ほかの国でも多く言い伝えられている模様。あとは、何かに埋める系、アクセサリーにする系、お日様やお月様に願う系、動物に食べさせる系!などなど…そしてやっぱり、屋根や地面に投げる系がアジアでは主流。面白かったのは、アフリカのベナンでも屋根と地面系の風習があるけれど、上の歯が抜けたら屋根の上に投げ、下の歯が抜けたら地面に埋める、ということ。アジア諸国とは向きが反対なんだね~!ドイツの「なんにもしませーん」も合理的なドイツっぽくて面白い。(ドイツだって何かする人もいるだろうけど)
私が子どもの頃は、下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に投げたなぁ。そういえば幼馴染のおっさん(女子。あくまでもニックネーム)は、当時から妖精がコインを持って来る、と言っていた気がする。欧米だっ!
全てに共通することは、健やかな歯が生えてくるように、という願い。昔の寿命が短かったのは虫歯のせい、という考えもあるくらいだから、健康な歯が生えるということは本当に本当に命に関わる大事なことなんだよね。
もう二度と生え変わらない永久歯。成長とは、嬉しく、切ない!大事にしないとね。
さて長男の下の歯ですが…2本目は気付いたら無くなってた!!!
一緒におやつタイムしていた時だったので、飲んじゃった?って聞いたらすごく不安な顔をしてお腹がいたいかも…と言い出す。とても気にする子なので、そこはサラっと流して、どこかにぽろっと落ちたのかもよ~!もし見つけたら教えるね!と言ったけど…多分、飲みましたね!キャハ!
無事に健康な歯が生えてきますように!
みなさんは歯が抜けたとき、どうしていましたか?
『はがぬけたらどうするの?』 1999年
発行所 フレーベル館
文 セルビー・ビーラー
絵 ブライアン・カラス
訳 こだまともこ