『なっとうぼうや』 わたなべ あや
ごめんやさ~い!
の、わたなべあやさん。
お野菜たちもとってもかわいかったけれど、こっちは納豆かぁ~!と思うと、ニヤニヤしてしまう。
なんてったって、私は納豆が大好き。早い、安い、美味い。たんぱく質。最高。
息子も離乳食の頃から大好き。超きざみっていうのがそのまま使えて超便利だった!
最近では、Eテレのすイエんサーでやってた裏技(熱い汁ものに箸をつけると、納豆のネバネバ糸が切れやすい)を試しながら、昨日だって思いっきり髪の毛に納豆の糸をまとわせて納豆ご飯をかき込んでいた。
ちなみにめかぶもとろろもオクラもとにかくネバネバしてるものは全部大好き。大戸屋のばくだん丼みたいなやつ、大好物です。大好物です…!!食べたくなってきたぁぁぁ!!
ネバネバ上等。ネバーギブアップ!
さて、表紙には納豆ご飯。ふっくらとしたかわいい納豆たち!豆のフォルムがなんとも大豆らしくてとてもよい。
ある日、キリンの“のったくん”が朝ごはんのお手伝いをしていると、納豆のパックの中からこんな歌が聴こえてくる。
♪ネバ ネバ ネバ ネバ
なっとうぼうや
おてて つないで ネバ ネバよ
すると、なんと、パックの中の納豆たちが、おててを繋いでお外へ逃げ出してしまうのです…!のったくんは果たして納豆を食べられるのか…!?
…えーと、なんでしょう、この世界観は…!
お話はまったりと優しくて、とてもかわいいのだ。だけれども、納豆たちは本当に気まま過ぎるし、納豆たちとのったくんの家族がネバネバ手をつないで踊るシーンはなんだか別世界とフュージョンしちゃってブッ飛んじゃってる。そして納豆というテーマによるネバネバ感、その生温さ、生々しさが、なんともわずかにスッキリとしないものを残していく気がする。
最後には青空の下で縄跳びしてる納豆たちがまた健やかで可愛いので、こんな風に感じるのは私だけかもしれませんけども。本当に。変なこと言ってすみません、わたなべあやさん。笑
なんとまあ、巻末のプロフィールを読めば、この作品がわたなべあやさんの初めての単行本なのだという。その後かわいい素敵なお話をたくさん描いていくわけだけれど、ここがスタートなんだなぁ。
息子は、どさくさに紛れてスプーンとフォークが納豆と一緒に出てっちゃうところにツッコミを入れて満足そうにしてました。
そうそう、母によると、姉は小さい頃「なっとうが綱引きしてる」な~んて可愛い名言をつぶやいていたらしい。
なるほどねぇ~♡綱引き♡
お姉ちゃん、かわいい事、言うじゃないの♡
小さい子の世界って、言葉って、本当にかわいい。
息子も、もうすぐ年長さん。いつまで可愛い事言ってくれるんだろうなぁ。
『なっとうぼうや』 2004年
発行所 学習研究社
わたなべ あや