絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

アパートのひとたち

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『アパートのひとたち』 作 エイナット・ツァルファティ 訳 青山 南

 

「わたしがすんでるのは

 7階だてのアパート。

 

 どのうちも

 ドアが ちょっとずつ ちがう。」 (本文より)

 

1階は、鍵がいっぱいついたドア、2階は、ドアの前に足跡がべたべた付いている。車輪が置いてあるドア、明かりをつけないドア、酢漬けの魚の匂いがするドア、素敵な音楽が聴こえてくるドア…

 

「わたし」が住む7階にたどり着くまでには、いろんなドアが。その向こうにどんな人が住んでいるのか、想いを巡らせながら、「わたし」は階段を上っていく。

 

 

作者のエイナット・ツァルファティさんは、イスラエルの絵本作家さん。

絵が、色が、デザインが、とってもオシャレ!素敵なの。

文章は少なくて、あっという間に読めるんだけれど、隅々まで愛でたい、何度でも眺めていたい感じ。表紙以上に、中のページが素敵よ。

 

このアパートの住人たちのポストもユニーク。お話を振り返りながら、どの家のポストなのかを当てるのも楽しいかも。

 

そして、最後のページのワクワク感よ。

 

最近読んだ絵本のなかで、少女の頃、出会っていたい本ナンバーワン。好き!!

 

『アパートのひとたち』 2021年

発行所 光村教育図書

作 エイナット・ツァルファティ 

訳 青山 南