『アパートのひとたち』 作 エイナット・ツァルファティ 訳 青山 南
「わたしがすんでるのは
7階だてのアパート。
どのうちも
ドアが ちょっとずつ ちがう。」 (本文より)
1階は、鍵がいっぱいついたドア、2階は、ドアの前に足跡がべたべた付いている。車輪が置いてあるドア、明かりをつけないドア、酢漬けの魚の匂いがするドア、素敵な音楽が聴こえてくるドア…
「わたし」が住む7階にたどり着くまでには、いろんなドアが。その向こうにどんな人が住んでいるのか、想いを巡らせながら、「わたし」は階段を上っていく。
作者のエイナット・ツァルファティさんは、イスラエルの絵本作家さん。
絵が、色が、デザインが、とってもオシャレ!素敵なの。
文章は少なくて、あっという間に読めるんだけれど、隅々まで愛でたい、何度でも眺めていたい感じ。表紙以上に、中のページが素敵よ。
このアパートの住人たちのポストもユニーク。お話を振り返りながら、どの家のポストなのかを当てるのも楽しいかも。
そして、最後のページのワクワク感よ。
最近読んだ絵本のなかで、少女の頃、出会っていたい本ナンバーワン。好き!!
『アパートのひとたち』 2021年
発行所 光村教育図書
作 エイナット・ツァルファティ
訳 青山 南
リンク
リンク
リンク