絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

バムとケロのもりのこや

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『バムとケロのもりのこや』 島田 ゆか

 

バムケロ!

 

“もりのこや”!

 

バムとケロが森で木いちご摘みをしていると、つる草に覆われた古い小屋が現れた。

小屋はあっちこっちボロボロで、誰も住んではいないみたい…バムとケロは、ふたりのひみつの小屋にしよう、と、なんでもやのソレちゃんと一緒に小屋を修理していくのだけれど…

 

 

 

きゅーん!やっぱり、かわいすぎる~~!!

おなじみのキャラたちもどんどん登場するし、ケロちゃんが“おかいもの”で買ったホットケーキのフライパンもバッチリ登場。最後のページには、ガラゴ!長男の目が輝く。

ケロちゃんは相変わらずめちゃめちゃお茶目で、ごはんもおやつも美味しそう。家具も道具もおもちゃもとっても素敵。本棚にはひっそりとバムケロの絵本。最後には、元々小屋に住んでいた虫やカタツムリたちさえ、一緒に仲良く共存している。

あぁ~、なんか、いいなぁ。本当に、おおらかな、世界。

 

 

そしてね、もうね、お話の舞台が森の中なわけですよ。

そりゃあもう、草が、葉が、蔦が、生い茂りまくっているわけですよ。

それなのに、その一つ一つが、一本一本が、どれだけ丁寧に描かれているか…

その葉の重なり、影、形を見ているだけで、どれだけの時間とエネルギーを懸けて完成されたものなのか、その工程を想像してぶっ倒れそうになるよね。

なんだか、そういう丁寧な仕事が、やっぱり他には代え難いバムケロの魅力なんだよなぁ、と、殊に思う1冊でありました。

 

丁寧、って、伝わるんだよね。

美しいものを前に、ガチャガチャとした自らを省みるのであります。

 

 

さて、バムケロファンの長男のために、先日、私、ついに、バムケロシリーズを大人買いしてしまいました…!そして、ドドンと揃ったシリーズの中から、彼が最初に手に取ったのが、これ。

どれも何度も読んでいるけど、“もりのこや”は、秘密基地的魅力が面白いらしい。

 

バムケロシリーズは、2011年に発行されているこの“もりのこや”が、最新刊となっているみたいです。

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続編、あるかなぁ~。楽しみに待っていたいなぁ。

 

『バムとケロのもりのこや』 2011年

発行所 文溪堂

島田 ゆか 作/絵