絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小2&2歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

かいじゅうじまのなつやすみ

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『かいじゅうじまのなつやすみ』 風木 一人・作  早川 純子・絵

 

 

夏休みになり、世界中のかいじゅうたちが、かいじゅうじまに帰省してきた!かいじゅうたちは1年ぶりの再会を喜んで、みんなですもう大会をしたり、くだものがりをしたり、かいじゅうおどりをしたり…結婚するカップルもいれば、お墓参りだって忘れない。

幼馴染のガランゴン、キバーラ、バルードンの3人(匹?)も、久々の再会を喜びつつ、暴れまくって人間を困らせた武勇伝を語り合うのだけれど…。

 

 

 

長男の学校で、1年生の図書の貸し出しがついにスタートし、息子も早速図書室から本を借りてきました。

そして、彼が学校の図書室で初めて選んだ本が、これ!

 

男児らしくて(この表現はジェンダーレスの観点からいえば当然NGなのだが小学生男子の新米母親として、こう、なんだ、あれです、ごめんなさい、汲み取ってくれ、悪意がないことを!)、ニヤニヤしました。

 

 

そして読んでみれば、むひょ~、なるほど、そう来るか!ちょっと珍しい切り口かもしれません。

 

誰にだって、他人には見せない顔があるもの。

 

 

 

もうすぐ夏休み。

 

かいじゅうたちのように、のびのび、元気に、再会を分かち合える夏であってほしい。

一人でも多くの命が、当たり前に、それぞれの生き方を楽しめる夏であってほしい。

 

 

辛いニュースに胸がえぐられてしまうけれど、

 

みんな本当は優しいんだ、って、互いを大切に思い合える世の中なんだ、って、疑うことなく、信じたいな。

 

信じていたいな。

 

『かいじゅうじまのなつやすみ』 2006

発行所 ポプラ社

作: 風木 一人

絵: 早川 純子