『ゴリラ』 小風さち 文 阿部知暁 絵
よくネットで本を買う夫。
自分のだと思って袋を開けたら、『ゴリラ』だったそうです。
こどものとも11月号だよ~!
『ゴリラ』!!!!!
なんて単刀直入。なんて端的。
ゴリラのお話です。
「わたしは ゴリラ
きみは にんげんだね?
もそっと ちかくにおいで。
わたしと はなしをしよう。」 (本文より)
…いいねーーー!!最初の1ページで、心を掴まれる。
ゴリラの生態。ゴリラの暮らし。ゴリラがゆったりと、語りかけて、教えてくれる。読む声が自然と低く、ゆっくりになる。
文は小風さちさん。わにわにー!!
絵を描いている阿部知暁さんは、ゴリラが大好きで、かれこれ36年ゴリラばかり描いているのだそうです。
その毛並みが、瞳が、小さな耳が、口元が、鼻の穴がどうにも愛しいのは、その愛がたっぷり詰まってるからなんだなぁ。
ゴリラっていいなぁ、と、思わずにはいられない。
裏表紙のゴリラは、私、長男、次男。きっとそうだ。そうに違いない。
お話に出てくるゴリラの子守唄が、なんかすごく良くて。小風さんの創作なのかな。本当にゴリラのお母さんが歌っていそうだよ。
さて、先日、幼稚園の遠足で動物園に行った長男。
遠足の前に、
「ゴリラはウンチ投げるんだってよー!〇〇先生が言ってたもん!…ぼく、ウンチ投げられたらいやなんだよ…」
だそうなので、もしウンチ投げられたら投げ返してみたらーー?と言っておいたけど、無事に帰ってきました。むしろ投げてるとこ見れるなら見たいけどなっ。
お話は笑えるところもあって、触ったり、嗅いだり、想いを巡らせたり。すごく真剣に読んでいました。絵本はウンチ投げてこないしね笑
いやはや、ゴリラって、本当にかっこいい。
触れて、話して、みたくなります。
月刊予約絵本「こどものとも」
『ゴリラ』 2021年11月号(通巻788号)
発行所 福音館書店
小風さち 文 阿部知暁 絵