絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小3&3歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

なぞなぞあそび これなーんだ?【こどものとも2021年9月号】

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『なぞなぞあそび これなーんだ?』 えのもとえつこ さく さとうあや え

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こどものとも9月号、届いたよーー!

 

なぞなぞ、好きですか?

 

私は、だいすき!

 

まあ、大人だから、今、前のめってなぞなぞをすることは無いけれど、子どもの頃は学校で先生が出してくれるなぞなぞが好きだったし、キーホルダーが付いてる小さい冊子(お土産屋さんとかにあったやつ。なつかし~!)のなぞなぞの本を何度も何度も読んだし、お菓子のパッケージにちょっと書いてあるなぞなぞとか、本のページの端っこに書いてあるオマケのなぞなぞとか見つけるとルンルンしたものです。

 

  

みかづき おつきさま

 かわを むいて

 かわを むいて

 ぱくり むしゃむしゃ

 

 これなーんだ?”(本文より)

 

答えは…バナナ!ですな。これが、第1問。

第2問、第3問…だんだん問題は難しくなって、だんだん表現が抽象的になっていく。最後の方はもう、言葉と、想像の世界。しぃんと、詩を読んでいるような、美しい世界。

 

作者のえのもとえつこさんは、ご家族でなぞなぞを楽しんだ素敵なエピソードと共に、こんな言葉を述べている。

 

”子ども時代、人は言葉に不思議なほど強い関心を示します。おもしろい!と感じると何度も反復し、言葉を自分のものにしていくのでしょう。”(絵本の楽しみ”作者のことば”より)

 

謎を解いていくニヤリ感だけでなく、語感や、リズム、その言葉の並びそのものの楽しみも、えのもとさんは大切になさっているのだろう。

なぞなぞは、出す側、出される側のコミュニケーションがあって成り立つ。

まだなぞなぞのコツを掴みきっておらず、問題文に書かれた言葉と絵に翻弄されながら、なかなかの見当外れな珍解答を連発する長男氏だけれど…

一緒に問題を読み返し、静寂のなかで、頭をフル回転させている“間”の時間は、何とも愛しい今だけの親子の時間なんだろうな。

 

 

さて、そもそも、なぞなぞとは、なんぞや。調べてみた。

 

なぞなぞ(謎謎、なぞ)は、問いかけに対して、とんちを利かせた答えを要求する言葉遊びを用いたクイズである。ただし普通のクイズとは違って正解は事実に基づくものではなく、言葉の意味をこじつけた駄洒落・洒落が多い。韻を踏んでいたり、何かに見立てられたりする。転じて、言葉によって婉曲的にわからせる事についてもなぞなぞという。

Wikipedia参照。いつも辞書も使わずウィキってばかりですみません。)

 

 

…うわぁ!!これだ。スッキリした。私が、なぞなぞが好きな理由。 

私のことを昔からよく知っている人は、さぞや上の文章を読んで共感してくれたでしょうね。

 

そう、何を隠そう、私はおしゃれな洒落が大好きなのだ。

そう、好奇心誘う、韻を踏んでみたのだ。

これはもう、愛を乞う、それは高尚な言葉遊びなのだっ!!

 

…前にもこんなこと書いてましたな。駄洒落最高。以下参照。イカ山椒!なんか美味そうだなっ!

bg8qp.hatenablog.jp

 

月刊予約絵本「こどものとも

『なぞなぞあそび これなーんだ?』 2021年9月号(通巻786号)

発行所 福音館書店

えのもとえつこ さく 

さとうあや え