絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小2&2歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

おもちのきもち

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『おもちのきもち』 かがくい ひろし

 

あっという間に2021年も6日目が過ぎ去ろうとしている…!

みなさま、どうぞ今年もお元気で、いいことがたくさんありますように。

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

さて!!だるまさんシリーズ

bg8qp.hatenablog.jp

の、かがくいひろしさん!

 

表紙には、表情が目を引く鏡餅様。KAGAMIMOCHI!!

腕を組んで、なんだか困り顔。

 

“おもちだって、

 いろいろ

 なやみがあるんです。”(そで より)

 

 

かまどの火でふかふかほんわり、ふかされたもち米…ところが、きねとうすでぺったんぺったん餅つきされて頭を叩かれたり、のし棒でペッタンコにのばされたり、丸めてプッチンとちぎられたりして、しまいには、あんこにきなこにだいこんおろし、なっとうまみれになって人間に食べられてしまう。

 

床の間に大事に飾られていた鏡餅も、いつなんどき食べられることやらおそろしくなって、

 

なんと!…逃げ出してしまったのです!!!

 

床の間を抜け出し、家を出て、ビロンビロン走り出した大きなかがみもちの運命や、いかに!?

 

 

 

ビロンビロン動く鏡餅はオバケのように気持ち悪くもあり、やっぱりモチモチ美味しそうでもある。アツアツのおもち、たべちゃいた~~い!!!

 

ユニークなかがくいひろしさんワールドで笑えるお話なので、お正月明けの鏡開き前あたりにでも、ぜひ読み聞かせたい。

小学校だったら、始業式の日の隙間時間とか、次の日あたりの授業に飽きたころに読んでもいいかもぉ~。

 

もはや学校が懐かしいな。

 

『おもちのきもち』 2006年

発行所 講談社

作・絵 かがくい ひろし(加岳井広)