絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,児童発達支援スタッフ,年長&0歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を確かめたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。

きょうは そらに まるいつき

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『きょうは そらに まるいつき』 荒井良二

 

荒井良二さん。

 

開隆堂の図工の教科書の最初に、教科書1冊につき、1名、今活躍する著名な芸術家がフィーチャーされ、その方の作品や、作業の様子、子どもたちへのコメントなどが載っているページがあった。(教科書改訂で、変わっているかもしれないけれど…)

 

私が荒井良二さんを知ったのは、そちらのページにて。何年前のことだろう。

 

見た瞬間に、「やられた!!」と思った。

 

鮮やかな色づかい、ヘタウマな子どもの字。こりゃー、素晴らしき子どもの世界だ!!と思った。

 

字を覚えたばかりの子どもたちが書く文字って、何とも言えない、素晴らしい魅力がある。

マイボーイも、まさに、今、一生懸命お手本を見ながら愛しい文字を書いている。

そのあどけなさを、その未完成な無限のパワーを、作品、にしてしまうのだから、もう、ずるい。やられたっ!!

 

そんなわけで、勝手に私の中で荒井良二さん=子どもの世界、みたいな勝手なイメージで膨らんでいったんだけど、絵本も何冊か読んで、やっぱり絵が素敵で、面白くって子どもが理解しやすい作品もたくさんある中で、結構抽象的なお話もあるから、ああ、わりと大人向けなテイストもあるのだな、なんて思ってたら、『きょうはそらにまるいつき』は美しくてストーリーがシンプルで、息子も楽しめるだろうなと思ったので借りてみました。へへ。

 

 

まず、開いて、

 

ゴッホ

 

いや、私、そんなに美術のことは分からないけれど、ゴッホ的色遣いに、あたたかみのある手書きの文字。冷ややかな、夜の空気に浮かぶ、まるい月。

 

いろんな人が、いろんな生き物が、いろんな場所で、同じ月を見ている

 

ロマンチック。

 

 

 

 

どんなに車を走らせても、ついてくる、月。

 

遠く離れていても、一緒に眺められる、月。

 

誰もが、何かしら、月、に魅了され、思いを巡らせた経験があるのではないかと思う。

 

あっという間にお月見の季節だなぁ。

 

中秋の名月に。

 

 

『きょうはそらにまるいつき』 2016年

発行所 偕成社

著者 荒井良二