絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,児童発達支援スタッフ,年長&0歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を確かめたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。

ほんとのおおきさ特別編 元気です!東北の動物たち

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『ほんとのおおきさ特別編 元気です!東北の動物たち』 

監修・小宮輝之 写真・尾崎たまき 絵・柏原晃夫 文・高岡昌江

 

よくある絵本よりも、一回り、いや、二回り、三回り…とにかくチョット大きいサイズ。

表紙には愛らしいニホンザルの親子。

この親子、なんと、我らが八木山動物園のお猿さんなのだそうです!!!

 

仙台には八木山動物公園という動物園があり、遠足と言えば八木山動物園、っていうくらい、県内の子どもたちには親しみのある動物園。私も子どもの頃に行ったし、仙台の大学に進学してからは、何度行ったかわからん!近くには八木山ベニーランドっていう何とも絶妙にイカした遊園地があって、そこと併せてお山の上の楽しいエリアになっている。仙台が舞台の映画やドラマにもちょこちょこ出てくるんだぜ。

 

この本では、そんな“八木山動物公園”と、“マリンピア松島水族館”、“アクアマリンふくしま”、“盛岡市動物公園”の4つの施設の生き物たちが紹介されている。

 

しかも、実物大で!!!

 

生き物の本や図鑑もいろいろあるけれど、実物大だと、生き物の大きさがイメージできるし、ババーン!とでっかい写真で、皮膚や毛並みの質感をリアルに感じ取ることができる。ゾウさんもいるんだけど、ベロンとページが開くしかけになっているにも関わらず、本に入りきらない!そりゃそーだ!!本当にでっかいんだなぁ~!カバも!セイウチも!大迫力!!かわいい、かっこいい、美しい、愛しい生き物たち!!

「ほんとのおおきさ」シリーズって、いろいろあるのね!!!

その大きさを感じるだけで、とっても、楽しいのだけれど。

 

 

これは東日本大震災の翌年、2012年発行の本。

動物園や水族館で実際に展示されている身近なモデルたちの迫力ある写真とプロフィール、ポップなイラスト、4コマ漫画、それぞれの生き物たちの楽しい特徴。それだけで魅力たっぷりなのだけれど、それに加えて、それぞれの生き物たちの、震災のときのエピソードが添えられている。

これは、岩手・宮城・福島にある4つの動物園・水族館の、被災の記録なのです。

エピソードひとつひとつが、本当にドラマチックで、胸を締め付けられて、命を繋ぐ、ということについて考えさせられる。文章がまた、いいんだよなぁ。。。表紙のニホンザルの赤ちゃんは、震災の時お母さんのお腹にいたのですって。無事に生まれて、本当によかったね。

監修したのは、上野動物園の元園長・小宮輝之さん。あとがきにも、東日本大震災で命を落としたり体調をくずしたりしてしまった生き物たち、そんな中で必死に生き物の命を繋いだ飼育員さんたち、そして、東北の動物園・水族館への応援の想いが綴られている。

 

そんなわけで、2015年に惜しまれながら閉館したマリンピア松島が載っているのねん。マリンピアの、ルーシーちゃんと、アスカちゃん!遠足でアシカのショーを見て、子どもたちは一生懸命生活科のカードを描いていたなぁ!知っている子が載っていると嬉しくなっちゃう。

その後、生き物たちの多くが、同年、仙台港の近くにオープンした仙台うみの杜水族館に引き継がれました。

息子と夫が水族館大好きピーポーなので、うみの杜は年間パスポートのヘヴィーユーザーだし、アクアマリンふくしまも、いわきのおばあちゃんの家へ行く時には何度も遊びに行って年パスを作ったこともあるかなり身近な存在。

盛岡市動物公園も、いつか行ってみたいな。

 

図鑑としても、とっても楽しいので、子どもたちにぜひ紹介したい本。

 

飼育員さんたちの笑顔も最高!

「元気です!」って、言葉が、何より嬉しかったあの頃。今の状況と何か重なるところがある。

 

とっても素敵な1冊だったなぁ。

愛がたっぷり詰まっています。

 

『ほんとのおおきさ特別編 元気です!東北の動物たち』 2012年

発行所 学研教育出版

監修・小宮輝之 写真・尾崎たまき 絵・柏原晃夫 文・高岡昌江