『すっぱりめがね』 作 藤村賢志
装丁が、いい。題名のフォントが、いい。ラーメンが、食べたい。
ハイセンス!!!
“ぼくの もってる
ふしぎな「すっぱりめがね」。
この すっぱりめがねを
かけて のぞくと、
なんでも すっぱり。
なかみが みえるんだ。” (そでから一部抜粋)
不思議なめがねをかけると、見たものの断面図が「すっぱり」!見えちゃう。
にんじんも、れんこんも、キャベツも。
お茶も急須もお茶碗も、おにぎりの中身だって。
よくよく見ると、梅干しの種の中やら湯呑の中で立ってる茶柱まですっぱりしてたり、ラーメンの断面まですっぱり美しかったり。軟球と硬球って中身も違うんだね。息子はマトリョーシカがすっぱりしてるのを見つけて、なんか知らんけどめちゃくそにゲラゲラ笑っていた。
そして、セイコーやヤマハなんかも取材協力しているだけあって、時計やピアノの中身も、車の内部も!思いっきりリアルに、潔く、すっぱり!しちゃってます。いろんなものの断面図ってこんな風になってるんだなぁ~!授業の導入とかにも使えそうです。
な~んかちょっと、細かいこだわりがいろんなところに見えて、オトナ32歳。くすぐられちゃいました。
そう、最初の抜粋部分に(そでから一部抜粋)って書いたんだけど…絵本の表紙を開いてすぐの、カバーを本体にひっかけてる部分…アノ、漫画の単行本で言う漫画家の写真が載ってたり一言描いてたり尾田栄一郎が始まるよーーって書いてたりするところ…「そで」って言うんすね!!!今まで間違って呼んでたかも。勉強になります。むひょー!!
君の心も、すっぱりめがねで覗きたい。
…いや、やっぱり、覗きたくない!!!
『すっぱりめがね』 2017年
発行所 教育画劇
作 藤村賢志