絵本ライブラリー 読む、残す、思い出す

2020.4.1スタート。元小学校教諭,小2&2歳兄弟育児中の筆者が,読み聞かせをした絵本を中心に書籍の記録・紹介を行っています。自分と、子どもたちと、本との軌跡を記しておきたい。筆者の肌感覚によるカテゴライズもしております。昔の記事も振り返って楽しんでもらえるブログを目指したい。

ねずみくんはめいたんてい

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『ねずみくんはめいたんてい』 作・なかえよしを 絵・上野紀子 

 

『ねずみくんのチョッキ』はこちら☟

bg8qp.hatenablog.jp

 

図書館の“新しい絵本”の本棚に、ねずみくんシリーズを発見!

しかも、ちゃんと上野紀子さんの絵。

2019年に亡くなってしまった上野紀子さん。遺作があったのかしら…と思ったら!!

 

「作家のなかえよしを氏が、今までのねずみくんの絵本の中からお話にあった絵を選び、パソコンで組み合わせたり合成したりして、新しく作りだした作品です。」(抜粋)

 

ですって!!!

 

ふおぉぉ~~!

 

すごい!なかえよしをさん!!

 

お二人の暮らしがどんなだったかなんて、私には分からないことだけれど…配偶者を亡くすって、どんなに、どんなに辛いことだろう。しかも、(おそらく)最大のビジネスパートナー。

 

そこから、立ち上がって、作品を生み出す。

 

ブラボーです。

 

息子に読み聞かせるとき、“絵・上野紀子”って読むときに、なんだかぐっときちゃったよ。

 

この世にいなくなってからも、生きる、って、すごいことだよなぁ。

 

すごいよなぁ。

 

 

木に生っていた、1個のりんご。

次の日ねずみくんが木を見に行くと、りんごが無くなっていた!!!事件!!!

ねずみくんは、りんごを食べたと思われる犯人を問い詰めていくのだけれど…

 

ああ、素敵。

 

最後のユーモアもね!

 

優しい、世界だ。

 

なかえよしをさんの、ねずみくんと、その他キャラクターたちへの愛を、上野紀子さんへの愛を、感じる1冊でした。素敵だな。

 

 

 

そうそう、奥付を見ましたら、2020年現在、やはり、お住まいの記載はございませんでした!そりゃそーだ!笑

(詳しくは、『ねずみくんのチョッキ』の記事参照)

 

『ねずみくんはめいたんてい』 2020年

発行所 ポプラ社

作・なかえよしを 絵・上野紀子