『ねずみくんはめいたんてい』 作・なかえよしを 絵・上野紀子
『ねずみくんのチョッキ』はこちら☟
図書館の“新しい絵本”の本棚に、ねずみくんシリーズを発見!
しかも、ちゃんと上野紀子さんの絵。
2019年に亡くなってしまった上野紀子さん。遺作があったのかしら…と思ったら!!
「作家のなかえよしを氏が、今までのねずみくんの絵本の中からお話にあった絵を選び、パソコンで組み合わせたり合成したりして、新しく作りだした作品です。」(抜粋)
ですって!!!
ふおぉぉ~~!
すごい!なかえよしをさん!!
お二人の暮らしがどんなだったかなんて、私には分からないことだけれど…配偶者を亡くすって、どんなに、どんなに辛いことだろう。しかも、(おそらく)最大のビジネスパートナー。
そこから、立ち上がって、作品を生み出す。
ブラボーです。
息子に読み聞かせるとき、“絵・上野紀子”って読むときに、なんだかぐっときちゃったよ。
この世にいなくなってからも、生きる、って、すごいことだよなぁ。
すごいよなぁ。
木に生っていた、1個のりんご。
次の日ねずみくんが木を見に行くと、りんごが無くなっていた!!!事件!!!
ねずみくんは、りんごを食べたと思われる犯人を問い詰めていくのだけれど…
ああ、素敵。
最後のユーモアもね!
優しい、世界だ。
なかえよしをさんの、ねずみくんと、その他キャラクターたちへの愛を、上野紀子さんへの愛を、感じる1冊でした。素敵だな。
そうそう、奥付を見ましたら、2020年現在、やはり、お住まいの記載はございませんでした!そりゃそーだ!笑
(詳しくは、『ねずみくんのチョッキ』の記事参照)
『ねずみくんはめいたんてい』 2020年
発行所 ポプラ社