『よかったねネッドくん FORTUNATELY』シャーリップ さく やぎた よしこ やく
ヴィヴィットな、スカイブルーに包まれた表紙!パラシュートを着けて手を広げているのが、主人公のネッドくん。
ある日、パーティーの招待状をもらったネッドくん。よかったね!
でも、大変!それは遠い遠い場所で行われるパーティーだった…。
でも!友達が飛行機を貸してくれて飛んでいけたよ!よかったね!
でも、大変!飛行機は途中で爆発…。
でも!パラシュートがあったから大丈夫!よかったね!
でも、大変!…パラシュートには穴が開いていて…。
でも!!!
ふごぉぉぉぉぉ!!!!!
…とにかく、「よかったね!」と「でも、たいへん!」の無限ループ!こんなことってあるぅ!?な、大変忙しい展開。それが、面白い。
息子も、2回目からは次の展開を覚えてて、「次は○○になるんだよね」とか言いながらニヤニヤしていた。
読んだのは、日本語と英語で書かれた、二か国語版に生まれ変わったバージョンだったのですが、英文だと「Fortunately」と「But unfortunately」が繰り返し使われていて、こっちの方がなんかリズムがいいね。
よかったね、のページがすごくカラフルな色遣いなのに対して、でも、たいへん!は、超グレーカラー。ガーン!藤木君と永沢君みたいな。
話は変わりますけども、”fortunately”とか”unfortunately”みたいな単語って、なんかいいよね。感情や結果を後出ししない英語のスピリット!
あと、”suddenly”とか”actually”とか。好き。…伝わる?笑
大型絵本も出ている!結構有名な本なのね!
絵が分かりやすいので、英語の読み聞かせ本として、ぜひオススメしたい!
『よかったねネッドくん〔英文つき〕』 1969年
発行所/偕成社
作者/レミー・シャーリップ
訳者/八木田 宜子