『つきよのおんがくかい The Moonlight Jamsession』
山下洋輔 文 柚木沙弥郎 絵 秦好史郎 構成
満月の日、月を見ようと「こうちゃん」が山に登ると、向こうからピアノを担いだクマがやってくる。
お次はベースを持ったウマ、ドラムのネコ、サックス吹きのイヌ。
4匹が揃うと、楽しい楽しいジャムセッションが始まって…
素敵な本!
この色合い、絵のタッチ、私、大好き!
柚木沙弥郎さん。調べてびっくり!97歳?98歳?とにかく、100歳目前の、現役アーティスト。染色家。超オシャレ。不勉強で存じ上げませんでしたが、とっても有名なアーティストでした。一瞬で好きになっちゃった。すごい。柚木さんの布が、欲しい。絵本も何冊か描かれているそうです。
文を書いたのは、ジャズピアニストの山下洋輔さん。カッコイイおじさま!著書も何冊もあるけれど、絵本も何冊か書いているらしい。わお!
この本の何がいいって、ジャズの躍動感がいい。
楽器の擬音が、いい。フォントもね、文字のポイント数もね、配置もね。これは構成の秦好史郎さんの手腕なのでしょうか。
ソロ回しとか超やばいね!これはもう、読み聞かせするなら、読み手のセンスが問われます。ジャズっぽく。詳しくはよく分からないから、あくまで、「っぽく。」!!
ピアノの音が「カリコレ」ってのは、なんかもう、ジャズだよねぇ~!クラシックピアノには無い音色。イメージすればするほど、確かに、ジャズピアノって“カリコレ”してるかも~。声に出して楽しみたい。
今年度の仙台ストリートジャズフェスティバルが、新型コロナウィルスの影響を受けて中止となりました。鼻息荒くして応募したんだけどな…まぁ、毎年出られるとも限らないようなので、今年やっていたとして出られたかどうかは神のみぞ知る、なのですが、出る側としても、聴く側としても、やっぱりジャズフェスが無いのは、すごく、すごく、寂しい。
来年こそは、定禅寺通りをジャズが“カリコレ”と彩ってくれますように。
楽しみに、していたい。
『つきよのおんがくかい』 1999年
発行所 福音館書店
山下洋輔・文/柚木沙弥郎・絵
秦好史郎・構成