『パンめしあがれ』 さく 視覚デザイン研究所 え 高原美和
前に書いた『おべんとうめしあがれ』☟
のシリーズ!こちらの『パンめしあがれ』の方が、早く出版されていました。
ページをめくる度に飛び込んでくる、たくさんのパンたち。
やっぱり、めちゃくちゃ、全部、美味しそう!!
後ろの扉の高原美和さんのコメントには、
「半年かけたくさんのパンを描いて、それぞれのパンの“表情の豊かさ”に驚きました」(一部抜粋)
とある。
じっくり研究され、描かれていることが素人目にだって分かるような、色合いと質感。
例えば、メロンパンのビスケット生地のカリカリしたところ、砂糖掛けのガリガリ感、その下のふんわりした感じ。
あんぱんの艶やかな照り、こんもりと、今すぐにでも頬張りたくなるような丸み。
ホットドッグの、表面のパリッとトーストした感じと、ふっくら具材を包み込むボトムの柔らかさ。いや、彩りの素敵なスパゲティも、プリっとジューシーなソーセージも、かけたての艶のあるケチャップも、ぜ~~ったい、美味しいでしょぉ~!!
まだまだ、まだまだ、あるのよ!
ああ~~、今回も、心底、今、手を伸ばして食べたくなる、美味しそうな絵たちでした。
パンの隣にそれぞれ描かれているドリンクのマッチングも素敵。
やっぱり、「丁寧」って、伝わるんだなぁ。
意識しようと、しまいと、
作り手の魂に触れて、
丁寧、が、美しさが、畏敬の念が、刻まれていく。
それが、優しさや、よりよく生きようとする心さえ育むように思う。
いつの世も芸術が求められる真理、って、そういうところにあるのかもしれないなぁ。
『パン めしあがれ』 2013年
発行所 株式会社視覚デザイン研究所
さく/視覚デザイン研究所 え/高原美和